中村俊輔の移籍動向 | サカブロ

中村俊輔の移籍動向

スコットランドプレミアリーグのセルテックで4シーズン過ごしてきた中村俊輔の移籍がほぼ確実なのは皆さんご存知かとは思いますが、新たな所属先としてJリーグの古巣"横浜Fマリノス"とリーガエスパニョーラの"エスパニョール"が取沙汰されています。

中村は以前から古巣復帰を考えている趣旨の発言が多く、今年こそは・・・と思っているファン・サポーターもかなり多いようですが、交渉は難航中。
そもそも中村とマリノスはほぼ合意に達していて、本日中にもメディカルチェックを行う予定だったようですが、中村側がマリノス側の"中村の体のケアを無視したスケジュール設定"に対してかなり不信感を持っているらしく、そこで話が拗れた模様。

元々、欧州とJでは"秋春制"(秋から春にかけてリーグ戦を行う)と"春秋制"(春から秋にかけてリーグ戦を行う)というシーズン制度の違いがあり、シーズン終了と同時に移籍するのはフィジカルコンディション・戦術面で相当に厳しい。
欧州の厳しいシーズンを終え、代表連戦参加後すぐにJリーグという超ハードスケジュールは健康体の若い選手でもほぼ確実に離脱するだろう。
これに加えて中村はもうじき31歳とサッカー選手としては決して若くないし、グロインペイン症候群を患っている。
2010年のW杯出場を目指していることを抜きにしても、中村からすれば体のケアはサッカー選手を続ける上で最優先課題であるといって良いだろう。

そんな中村に対してマリノス側は"本人の同意を得ずに既に6月21日の浦和戦での復帰とそれにあわせたグッズ販売、複数のイベント等の無茶苦茶な予定を組んでいた"らしく、そういった業務最優先中村酷使の姿勢に中村側が怒っているようです。
中村のマリノス愛の足元を見たクラブ側の酷い仕打ちに怒るのは無理もないですね。
今度は獲らぬ狸の皮算用をしていたマリノス側が足元見られる番ですかね。

それにしてもマリノスはいつまで経っても迷走から抜け出せませんね。
マリノスタウン・監督・補強等、方向性が曖昧でなにがしたいのかさっぱりわかりません。
実績があるクラブで素晴らしい選手が揃っているだけにもう少し頑張ってもらいたいものです・・・。