今日。

神経眼科の先生に言われた一言が

ずっと頭によぎる。

 

「ふーもさんは43歳だけど、

今後、今の旦那さんと

子供作る予定はあるのかな?」

 

私は即答で

 

「産むつもりはありません。」

 

そう答えた。

 

 

以前、SLEの治療中に

今のステロイドの量を使い続けて

子供を産もうとしたら

骨がボロボロになって

骨だけお婆さんになってしまう

 

そう言われて。

私はTさんの未来を奪いたくないので

 

『別れてほしい』

 

とTさんに告げたのだが

 

Tさんは私と二人だけの人生を選んでくれたのだ。

 

 

それからかなり時は経っていた。

 

 

私は筋肉や臓器は健康なのと

ステロイドの量が5ミリまで減った事で

 

未来への選択肢が増えたのだと思う。

 

 

でも、健康だった頃、

自分なりに自費で妊活は頑張って

ずっと1人で産婦人科に通ってたけど

前の旦那さんが子供嫌いでアスペと分かり

落胆した。

 

排卵日を避けて体を求めれる苦しみと

商業施設に買い物に行く度に

幸せそうな親子を見ると

 

涙が止まらなった。

人生で一番泣いたと思う。

 

Tさんは子供が大好きだ。

でも、Tさんは私を失うリスクのほうが

何倍も不安なのは言わなくても分かっている。

 

 

 

神経眼科の先生が言うには

 

「もし、子供が欲しくなったら

今の薬(エンスプリング)ではリスクがあるから

体に負担が少ないソリリスに変更しなきゃだけど。

やっぱり、子供産んだ後しばらく動けないかもだね。」

 

 

・・・

ああ、やっぱりそうなのか。

その答えがある限り

Tさんはきっと産んで欲しいなんて

言わない。

 

 

最後に神経眼科の先生が

 

「一度、旦那さんに相談してみたら?」

 

と言ってきた。

 

医者は可能性が無い事は言わない。

去年、

腎臓内科の先生にも同じ質問をされた事を

ふと思い出した。

 

もちろん。

産みたいという意思がある時は

治療法を変えなくてはいけない。

 

 

この事はTさんには

言わないでおこうと思う。

 

 

 

Tさんが本当に望んでくれた時、

私は一生懸命挑戦したいと思う。

 

 

 

Tさんと手をつないで歩いている時

小さな子供とすれ違った時に

 

Tさんはたれ目がよりたれ目なって

 

「可愛いねぇ」

 

と小声でつぶやく。

私も

 

「そうだねぇ」

 

とつぶやく。

 

今はTさんが私の幸せを思うように

私もできるだけそばに居れるように

健康でありたいと思う。