夏なので少し不思議な話でもしようかと思います。

 

子供の頃はちょっとした霊感的なものがあったのですが、

両親にも友達にも言っていませんでした。

 

しかし、祖母はその事に気づいていたようで、

年に一回

人の形をした御札・形代というものを兄弟3人いたのですが

私が中学に入るまで私だけ

両手・両足・胸・頭という順番で体にこすりつけ

何か唱えていました。

 

形代は『千と千尋の神隠し』で

龍になったハクを追いかけていた紙のような物です。

(私が使用していたのは下が逆三角ではなく台形ですが)

当時、この行事が面倒くさかったので

今でも覚えています。

 

 

 

話しは戻り

 

当時、小学3年生の頃。

私の地元はとても田舎で道の左右は田んぼだらけ

 

そして学校から家までは一本道。

 

普通に歩いていると

少し坂にある小さなため池のある公園の方向が

どうしても気になり、

いつもならその方向を気にする事はないのに

公園がある方向を向いてしまいました。

 

空に白い雲が浮かんでいるなと思ったのだが

それ以外に雲は無い。

 

 

 

・・・よーく目を凝らしてみると

 

それは雲ではなくて

灰色の赤ちゃんだったのです。

 

赤ちゃんはがふわふわ浮いていて

見つめていたら

すう~っと消えていったのです。

 

泣いてるとか怒った顔でも無かったし

危険な感覚は無かったので

そのまま帰宅しました。

 

 

何故かあの頃は危険なものは危険と分かりました。

 

 

それから数ヶ月した時

何の話がキッカケか忘れましたが

お母さん達の会話から

 

「以前、○○さんのお子さん。

公園横の池に落ちてしまって助けようとしたけど、

池に苔が生えてて助けられなくて

亡くなってしまってから

あのため池に柵が出来たのよね。」

 

「でも、小学生なら乗り越えてしまいそうだから

ふーもちゃんは危ない事をしちゃダメよ。」

 

と近所のおばさんに言われました。

 

もしかして・・・私が見たのはその子だったのかな?

そう思ったのです。

 

あの赤ちゃんを見たのはその一回きりでした。

これといって危害も無かったです。

 

 

さて、そんな事を思い出したのは

先日。実家に帰った時に

その公園にあったジャングルジムや回転する遊具やシーソーという

昔あった遊具が全て撤去されていました。

 

時代の風潮というか・・・

危険な遊具と言われる物でも

子供の時たくさんお世話になった遊具なので

 

ブランコと砂場しかないその公園を見て

少し寂しい気持ちになりました。

ため池のまわりには柵があります。

 

子供の頃。公園の遊具の一番高いところから

ジャンプして両手ついちゃって

少しやんちゃして

痛いのに友達の前で強がって

 

手はジーーーーンとして

 

そういう痛さで

危険だから気を付けようとと思い

自分が痛いと感じるなら他人も痛いだろう

と思う世代だったので

 

あの頃は何も考えてなかったと思ったけど

泣いたらまわりが心配するだろうという

そんな自分が居たなと思いました。

 

 

 

あと、私が知るかぎり

その公園のため池でその話以外で

誰かが亡くなったと聞いた事は無いです。

 

 

 

ついでに今の私は霊感なんてほとんど無いです。

これも祖母のお陰かもしれませんね。

 

また興味がある方がいらしたら書こうと思います。