Ⅿくんは

聞いた事が自分に関心が無いと覚えない人間である。

 

 

 

2月と言えばバレンタインだが、

Ⅿくんから

 

Ⅿ「バレンタインのお返しは何が良い?」

 

と聞かれたので、

 

私「私。クッキーがあまり好きじゃないから

クッキー以外が良いな。」

 

と言ったのだが、

ホワイトデー当日はクッキーの詰め合わせだった。

 

それは、Ⅿくんが以前、仕事で取材した洋菓子屋の

焼き菓子だと言っていた。

 

私は気持ちが嬉しいからと、その時は何も言わず、

 

私「嬉しい。ありがとう!」

 

とモヤっとした気持ちもあったが受け取った。

 

 

 

翌年のバレンタインも

Ⅿくんから

 

Ⅿ「お返しは何が良い?」

 

と聞かれて、

 

私「私、普段クッキー食べないじゃん。

だからチョコとか嬉しいな。」

 

と伝えたら、

 

Ⅿ「うん。わかった!」

 

とⅯくんはハッキリ返事してくれた。

 

 

 

しかし、ホワイトデー当日。

私に渡されたのは…

またしてもクッキーの詰め合わせだった。

 

あれ?1ヵ月前の事忘れちゃう病気なのかな?

 

また、聞いてもいないのに

前回とは違う、取材先の洋菓子屋のクッキーらしい。

 

洋菓子屋ならクッキー以外もあっただろうに…

 

この人、自分が良く見られたいから、

私の意見なんて関係なくチョイスしてるんだろな。

 

そんな事を考えてしまった。

 

 

 

翌年のバレンタインもチョコ菓子を渡した私。

 

Ⅿくんは甘党だが、チョコ単体は食べれ無いので、

チョコの入った焼き菓子や

ウエハースみたいな物をチョイスして毎年渡していた。

 

私「今年のホワイトデーはゴディバのチョコが嬉しいな。」

 

とダイレクトに伝えてみた。

 

実はこの頃はすでに結婚していて、

徒歩7分という所にゴディバがあったのだ。

 

Ⅿ「うん。わかったよ。ゴディバのチョコね♪」

 

 

・・・・

しかし、ホワイトデー当日。

私の目の前にあったのは、

またしても知らないお店のクッキーの詰め合わせと

ガーゼのハンカチだった…。

 

???

ん?何がおきてるんだ??

 

Ⅿ「ここは和菓子屋さんなだけどね。

焼き菓子も作ってて、

一緒に和風のハンカチも付いてくるからカワイイんだよ。」

 

とⅯくんは何も違和感なく話してきたので、

 

私「チョコが欲しいって言ったじゃん.…。」

 

とテンションを下げて私は小声で言った。

 

Ⅿ「え?何?」

 

不思議な顔で私を見つめるⅯくん。

 

私「私!バレンタインのお返し

ゴディバのチョコが欲しいって言ったよね!」

 

Ⅿ「え?言った??」

 

!!!

まさかの記憶から消えてるパターン??!

 

私「私、毎回、クッキー苦手だって言ってたし、

なんで、ゴディバじゃないにしろ

チョコじゃなくてクッキーなわけ?」

 

Ⅿ「…それは。」

 

私「ついでに、ゴディバなんて徒歩7分だし

どんなに忙しくても1ヵ月あれば買えるチャンスあったし

一緒に買いに行く事も出来たよね?」

 

こうなった私は仏の顔は三度まで状態である。

 

私「どうせ、今回のも

取材先でお世話になった人に良く見られたくて

私の意見なんて関係なく選んだんでしょ。」

 

Ⅿ「そんな言い方は無いんじゃない。

そもそも、こういうイベント嫌いなんだよな。」

 

 

私「気持ちは嬉しいよ。

でもそういったお菓子もお店側からすると

普段から買いにきてくれた方が嬉しいし、

私はイベント事以外でⅯくんにおねだりとかしないからこそ、

誕生日もクリスマスのちゃんとして欲しいの。」

 

 

Ⅿ「…分かったよ。」

 

Ⅿくんには申し訳ないが、

私にはパン事件の事もあったのと、

自分ルールで

誰に対しても2度目は勘違いかもしれないが

3度目はちゃんと意見を言う様にしていた。

 

 

 

そして4度目のホワイトデーは

 

無事にゴディバのチョコをゲットする事が出来た。

 

 

私は満面の笑みでⅯくんに

 

私「ありがとう!!」

 

と言う事が出来た。

 

 

 

 

良く考えたらⅯママも天然なのか、

 

「お中元何が良い?」

 

と聞いてくれたので

 

Ⅿ「KAGOMEの野菜ジュースが嬉しいな。」

 

とⅯくんは言ったのに、

届いた物は『KAGOMEの果物ジュース』だった…。

 

翌年も同じ質問に同じ返答をしたのだが、

届いた物は『KAGOMEの野菜スムージー』だった…。

 

そして3年目で

『KAGOMEの野菜ジュース』が届いたのである。

 

 

だから、この時も親子そろって天然なのかも

なんて軽く思ってしまっていた。

 

結婚3年目で、私はストレスにより

突発的に全身性エリトマトーデス(SLE)が

発症することもしらず。