来年。1人暮らしをしている場所に住所変更をして、

実家の戸籍から外れて医療費減額の申請を進める

という事も、脳神経内科の先生に伝えたら、

 

そのタイミングで一か八かで、

視神経脊髄炎の

また限度額適用認定証の申請をしてみないか?

という提案をされた。

 

 

理由としては、

来年から治療を始めたら、否応なく月の医療費が跳ね上がるので、

しっかりとした診断書と

高額医療を使用したという領収証を国に提示すれば、

今度こそ申請が通るかもしれない。

 

という事だった。

駄目でも1年後には確実に医療費は減額できる。

先生も、やれる事はやろう!という人だった。

 

 

正直、実家の戸籍に入っていると、

月々185000円かかると伝えた時は

先生もかなりビックリしていた。

 

「新卒の初任給じゃない」

 

なんて言ってな。

 

2年連続で申請却下されてる私としては、

今度申請を出す時は期待せずに気楽に行こうと思った。

 

 

そして、先月の血液検査の結果は

 

ソリリスもエンスプリングも使える体であった。

 

 

先生から

 

「ふーもさんはエンスプリングが向いてると思う。

目の進行を止める確率は85%だが将来的に仕事に復帰しやすい。

それに、エンスプリングは中外製薬が管理してるから、

世界がロックダウンしても、災害がおきても国内で作れる。」

 

「そうなんですか?」

 

先生は続けて話した。

 

「ソリリスの方が効果が高いのは分かってるけど、

アメリカが戦争始めたり、今回のコロナにたいに輸入が遅くなると、

手に入りにくくなる可能性があるんだよ。

あとね。治療をストップしてしまうと、

半年後。いっきに効果が落ちてしまうのさ。」

 

先生は私の将来の事をしっかり考えてくれていた。

 

最初は確率の高い、ソリリスが良いと思っていた。

脊髄の感染予防のワクチンも打つつもりでいたが、

それもしなくて良くなった。

 

 

私は先生に

 

「実は仕事を辞めようと思ってます。

今年いっぱいまで働いて、来年は治療だけに専念したいんです。

年始から事務手続き等で動こうと思うと、

休んでいっきに進めた方が良いと思うので。」

 

と伝えたら、

 

「良いと思うよ。ふーもさんは頑張り屋さんだから。

なんならご両親にたよっちゃいなよ。」

 

と笑いながら言ってくれた。

 

 

 

そして、全てを済ませ病院を後にした私は

勤め先の社長に年末いっぱいで退職したいと伝えた。

 

実は今の社長さんは、昔勤めた会社の元同僚で、

私がその会社を辞めた後、独立して今の会社で社長になった。

 

 

そして。今の会社に決めたきっかけがある。

 

私が一つ前の会社で店長をしていたが

結婚を機に勤務時間を減らすためにパートにまった。

そして、

新しい移動先の女子社員にパワハラと無視をされ続けた。

その事を上司に話したら、

 

「言葉では分からない事が多いから。確認してみる。」

 

と上司が休みの日に、隣りのお店のスタッフに頼んで

私達2人だけの時の女性社員の行動を監視してくれと頼んだらしい。

 

そして。

私がパワハラにあっている事実を確認できたので、

彼女から私を守るという事で、

彼女と同じお店には立たせない約束になったが

2ヵ月以上にわたるパワハラを受けてきたので

私は嫌気がさして辞めてしまった。

 

その女性は私と同い年の35歳だったのに、

いい年してイジメをするような

そんな人がいる職場じゃなくても働けると思ったからだ。

 

そんな時、私がフリーになった時声をかけてくれたのが

今の社長さんだった。

 

しかし、面接に行ったら、すぐ近くの店であの女が働いていたので、

社長に以前された事を話して、

 

「彼女の顔が見えると嫌な思い出が甦るので、働けないです。

彼女の顔見たくないから辞めたので。」

 

と、伝えたら、

 

「それは、ふーもさんになるべく近くないお店頼むし、

もし、彼女の方からふーもさんに近づいてきたら

俺がちゃんと守るから。信じてくれないかな?」

 

と言われたのだ。

私は彼の真面目な部分も知っていたので信じる事にした。

そして、それをちゃんと守ってくれたのである。

 

 

Tさんと出会えたのもこの会社のおかげだし。

病気になっていなかったらすっと働いてたんだろうな。

 

 

社長は今まで止めた事はあったけど、

今回は了承してくれて、

 

「体の方、大事にしてください。」

 

と言ってくれた。

 

 

その日の夜、いつもの様にTさんから電話がきた。

Tさんにも仕事を今年いっぱいで辞める事を伝えた。

 

「Tさん。ごめんね。

私、今年いっぱいで今の会社辞めてる事にしたの。

Tさんに迷惑かけるつもりはないよ。

新しい治療の副作用も分からないから、治療に専念したい。」

 

そう伝えると、案の定、Tさんは驚いていた。

 

「お金で迷惑とかはかけないから。

働いてない私が嫌ならお付き合い考えてもいいんだよ?」

 

と私が言うと、Tさんは

 

「反対とかじゃないんだ。

もう…ふーもちゃんの

お会計に行く後ろ姿が見れないんだって思って。

正直、あのちょこちょこ小走りする姿が癒しだったから。」

 

と言ってきた。私は恥ずかしくなった。

 

「え?!そんなところ見てたの??」

 

私は少し大きな声になっていた。

それとは逆に優しいトーンでTさんは話してきた。

 

「いや。ふーもちゃんに会うためにお店行ってたし、

あの後ろ姿見るために買い物してたんだからw

俺は前も言ったけど、ふーもちゃんが健康で笑顔ならそれでいいんだ。

辞めても問題ないよ。でも困ったら頼ってね。」

 

どこまでも私の味方でいてくれるTさん。

 

「ありがとうね。

私。前の旦那さんの時、病み上がりで

病院側から1ヵ月仕事休め言われて休んだら

仕事休めていいなぁ~俺も休みたいなぁ~。って

言われた事あって、ショックで。

そう思われたらどうしようって思ってたんだ。」

 

それを聞いたTさんは

 

「俺はそんな事言えないよ。

ふーもちゃんが働ける思ったら働けばいい。

自分を責めるのだけはやめてね。」

 

と言ってくれた。

前旦那と比べてごめんなさい!

とその時思った。

 

 

 

翌日、両親にも仕事を辞める事を伝えたら

もともと、闘病中で仕事をしている事を心配していた

お父さんは大賛成していたw

 

 

私には味方になってくれる人達が居て、

本当に幸せ者だと、ブログを書いてる今でも思います。