Tさんとのお付き合いも3ヶ月が過ぎて
Tさんの私へのストレートな気持ちも
常に伝わっていた私。
Tさんは私と結婚したいとその頃から言っていたと思う。
私はその言葉に「はい」とは言えなかった。
Tさんには私と違って未来がある
だから、ずっと一緒に居たいけど、一緒にはなれない。
そう自分に言い聞かせていた。
その日はいつものお店に出勤。
前働いていた店長さん(女性)は新店舗が出来てそこに移動してしまっていた。
新店長は20代の若い女の子。Ｒちゃん。とても話やすい。
Tさんとも会った事あるし、私が居ない時も接客している。
思い切って、最初に新店長のＲちゃんに
「お客さんでTさんって居るでしょ？」
と切り出してみた。
「顔はあまり覚えてませんが顧客リストにも載ってますし、
私も接客した事ある人ですね。」
とRちゃんがなんとなく覚えていたので
「本当はお客様だから、本来はダメだと思うんだけど…。
Tさんとお付き合いしてるんだよね。」
と申し訳なさそうに話してみたら、Ｒちゃんが
「いいじゃないですか。いいと思います。
Tさんはふーもさんとお付き合いした後も
ここの服買いにきてるじゃないですか。」
と言ってきた。予想外の答えだった。
「好きだから付き合うのは悪くないし、
ふーもさんは前も旦那さんがイケメンなだけで
クズで大変苦労したんだし。」
若いから感覚が今時なのかもしれない。
「まだ。Ｒちゃんにしか話してなくて、
Ｈさん(前の店長)にはまだ話してないんだよね。」
私がそう言うと、Ｒちゃんが
「じゃあ。Ｈさん驚きますねｗ」
と笑っていた。
ちょっと気持ちが楽になった。
理解者が1人でも増えるとこんなに楽なんだなと思った。
だが。本当に伝えたいのはＨさんで
Ｈさんが居たから私とＴさんは付き合えたと思っている。
私がSLEの症状で休みがちで、
私が居ない時にTさんが来店したら
「ふーもさんいませんか？ってTさんが来てくれたよ。」
と、Hさんがいつも教えてくれた。
毎月その言葉を聞いていたので、
私の中のTさんの印象はどんどん大きくなっていったと思う。
私が居なくてもTさんは購入しているから
下心とか見えなくて、さらに印象が良かった。
Hさんにも報告しなくちゃ。
Rちゃんに話した事で早く報告したい気持ちになっていた。
日曜日にTさんをお客様として
『TさんがHさんの顔が見たいと言っていたので、
Hさんの働いているお店を案内するために
付き添いで一緒にお店伺いますｗ』
とＨさんにLINEを送った。
以前もHさんと親しいくて
私とも交流が長いお客様を案内した事があったので
『楽しみに待ってます♪』
と何の疑問もなく話は進んでいった。
日曜日にTさんと新店舗に向かい
久しぶりにHさんと私もTさんも再会。
Tさんには、
まだ会社の人には付き合ってる事を言ってないと伝えてあるので、
Tさんとは手を繋がないｗ
Ｈさんとの話はすごく嬉しくてたくさんお喋りして
もちろんＴさんには服の試着してもらったり
気に入った服を購入してもらった。
「3人でこうやって服選ぶのが懐かしいし嬉し～！」
とＨさんは笑ってくれた。
少し痩せてたけど元気そうで良かった。
私はお店では報告はせず、そのまま
「また一緒に来るかもですｗ」
と言ってＴさんとお店をあとにした。
その日、Tさんとの後半デートも終え
帰宅したあと
Hさんも仕事が終わって帰宅しただろうという時間に
HさんにLINEを送った。
何気ないLINEのやり取りから始めて
唐突に
『Hさん。実は私。Tさんとお付き合いしてます！』
と私が送ったら
『あ！やっぱり！！』
と返信がきた。
『え！なんでバレたんですか⁈』
と即返信したら
『以前、ふーもさんがお休みの日。
Tさんがお店に来た時に
ふーもさんとは親しくさせてもらってます。
って言ってて私はピーーンときたんですよｗ』
なんと！
『んで、その後もふーもさんの話が何度か出てたので
これ、付き合ってなくても
プライベートで会ってるんじゃかと思った訳ですよｗ』
Tさんのその行動に少しニヤニヤしてしまった。
『Tさんなら安心出来るから、
Hは2人のお付き合いを許す！！』
と応援してもらえた。
誰に言われるよりも嬉しかった。
だって、Hさんは私達の恋のキューピットみたいな物だから。
その日、Tさんとの電話で
「会社の人にTさんが私の恋人だと伝えたら
みんなおめでとうって言ってくれたよ。」
と報告したら、
Tさんはすごく喜んでくれた。
やっぱりオープンに付き合いたいよね。
今まで、私のために我慢してくれてありがとう。
そう思った。
その後、
会社のよく合う男性陣にも話して
1ヵ月後くらいに社長にも話したら
みんながみんな。
おめでとう！と言ってくれた。
この会社の人達はみんな良い人で
本当に良かったと思った。
「ふーもさんは幸せになるべき」
と言ってくれた人もいた。
本当にありがたい。
今が幸せだから私は多くは望まない。
SLEの事がよく分かってなくても
心配したり応援してくれる人達がいる。
この頃から、前より病気に対して前向きになっていた。
本当に体の調子も良いと思っていた。
