喫茶店で次の目的地をきめて

高速道路を使い、あっという間に

某アウトレットに到着した

私とTさん。

 

2人でぶらぶらと一緒に歩く。

 

手を繋いでいる訳でわないので、

お互い歩くペースを合わせる。

 

ふとタピオカ屋さんが見えてきて

Tさんが

「あ!私。タピオカ飲んだ事ないんですよね。

ふーもさんは飲んだ事ありますか?」

 

と聞いてきて。

 

「ありますよ。話題になってから随分経ちますし。

こんにゃくに黒糖で味付けしたようなイメージですかね。」

 

と私は説明した。

多分、この手の飲み物はTさん好きじゃないだろうな…

そう思った。

ついでに私はタピオカミルクティーは好きである。

 

「喉乾いたし、ふーもさんの足も疲れたと思うので

タピオカ飲みましょう!」

 

Tさんにそう言われて、私達はタピオカ屋の店内に入り

私は抹茶味でTさんはチョコレート味をチョイス。

 

いざ、席に座りTさんの初タピオカミルクティー。

 

隣り同士で座る席だが2人の間には

人1人座れるスペース

 

太いストローで飲んでいるTさんの顔をみたら

 

 

無・・・だった。

 

 

あ。やっぱり好きじゃないのねw

いつもそうだけど、顔に出るところが可愛いなとおもう。

 

しかし、私より飲むのは早い。

 

「ふーもさんはゆっくり飲んで下さいね。」

 

そう言われたので

 

「ありがとうございます。

Tさんは、またタピオカジュース飲みたいと思いますか?」

 

とストレートに質問したら、Tさんは

 

「あ。ええと。こういう物なんだなぁと分かったので

次は大丈夫です。でも、飲んだという話のタネにはなりますね。」

 

やっぱり。顔に出てましたよ~と心の中で思いながら

 

「何事も経験ですからね♪

飲まなきゃ分からないですし。」

 

私はTさんに笑いかけた。

 

タピオカ屋を出た後、再度カバン探しをしたが

これだ!という物はなく

 

「ふーもさんは何か買いたい物とかありますか?」

 

とTさんに聞かれてしまい

 

「私。今週、服買っちゃったんですよね。」

(買ったのはあなたとのデートのためですけどね)

 

「あと、アウトレットだと私のサイズあまり売ってないので。

過去に2度ほど買って失敗してまして。」

 

と説明したら

 

「そうなんですね。私も知ってるお店は見てしまったので

ここは出ましょうか。」

 

という感じになり、

ただタピオカを飲んだだけでアウトレットをあとにしたのだった。

 

また帰り車の中で、

時間があるからレゴランドに行きますか?という提案があったが

私が却下して

 

こういう時って映画とかカラオケとか振ってくるもんだと思ったが

そんな事はなく。

なんなら夕方になったらおススメの夜景スポットとか

連れてかれるものでわ…などと考えていたが

 

時計を見たらまだ5時半だった。

思ったよりまだ時間早い!

 

そして、運転しているTさんから出てきた言葉は

 

「家の近くまで送って行きますね。」

 

…だった。

Tさんから、その言葉が出て私は少しショックをうけた…

 

まだ…外は明るいんですけど~!!

まだ帰りたくないよ~!!!

 

「すみません。私、4月に引っ越したばかりで家の近辺もわからなくて

あとTさんが何が好きかも分からないので。」

 

私は言い訳のような事を言っていた。

Tさんは

 

「いえ、私も仕事ばっかりでこの辺の事分かってないので

同じですよ。ほんと、さっぱりです。」

 

なんて言ってくれたが、その優しさがさらに申し訳ないと思わせた。

 

 

車から見える景色も見慣れた場所が見えてきて

だんだんアパートの最寄り駅まで近づいてきた。

 

「…もう少し、一緒に居たかったです。」

 

 

本音が口からこぼれていた。

 

 

Tさんが少し困った顔で

「楽しかったです。実は夜から用事がありまして。

帰らなきゃいけないんですよ。」

 

そう言ってきたので私は気持ちを抑えて

 

「私も楽しかったです。用事があるなら早く帰らなきゃですね!」

 

と、気持ちを切り替えるかのように

仕事で培ってきた営業スマイルでのりきった。

 

その後は最寄り駅で下してもらい。

Tさんにお礼を言って、Tさんの赤のスポーツカーが返っていくのを見送った。

 

 

 

家に帰ってからの私は

 

まだ6時になってない。

こんな明るい時間に帰らされたのも初めてだし

突然、夜予定があると聞かされたし…

 

本当に夜から予定があったの?

 

もしかしたら私は恋愛対象外かもしれない!

 

いや、私がもっとオムライス以外の予定も考えていたら

ちがう結末になっていたかもしれない…

 

レゴランド行くべきだった⁈

 

とにかく、これは失敗だ!!

 

 

そんなモヤモヤを抱えながら1日が終わるのだった。