長くなりますが、これで最後です。

 

 

5年生の冬休み。

それは、1学年上の子たちの決戦の時です。

「来年は我が身…」

 

1月、イケメン塾長に「先生!私もう無理です!耐えられませんあせると伝えました。

せっかちな母はもう受験生の母として耐えられなくなりました。

「お母さん、早いです!まだです、やめて下さい。1年持ちません!!」と笑われました。

「まだ走り出さないで下さい!」と。笑

そうです。私は1年前から「どうします?」「何します?」「えっ?受かります?」とそんなことばかり口にしていました。

 

このイケメン、顔に自信があるからか(イケメンへの偏見w)言葉にも説得力があるんです!

というか、本当に実績がある。

この年、息子の目指す中学の教室内合格率100%を出しました。

「一生、先生についていきますね♡」と頬を染めたのは私です。

 

塾で公立中高一貫校の説明会が開催され、今まで聞いたことがなかった中学の話を初めて聞きました。

息子は県内で1,2に偏差値の高い中学を目指していました。

この後、本命になる中学は「○○中ってどうなんですかねー全然情報が入ってこないんですよねー」って感じでした。

でもイケメンが「Jくんは○○中が合ってると思うんですよね」と言っていました。

「イケメンがそう言うならそうなのかな?でも何が?」と思って聞いていました。

○○中の校長先生の話を聞いた息子。

「俺、○○中行くわ!○○中にする!」と目をキラキラさせながら言いました。

 

親としては県内1,2の中学を目指していたのに「何なの?」と思ったし、ショックでもありました。

偏差値が10近く違いますから。

でもね、それを押し付けるのは親のエゴでしかないって思ったんです。

私も思いましたもん。○○中楽しそう!って。

「Jが行きたい所に行きなよ。楽しそうだし最高だよ!イケメン先生もJには○○中が合ってると思うって言ってたし♪」と心から言ってあげることが出来ました。

 

志望校の決まった息子は変わりました。

 

…嘘です。

変わることはなかったけど「やるしかない」という気持ちがしっかりしました。

まだエンジンかかっていません。

「女の子はコツコツコツコツやりますが、男の子はエンジンがかかるのが遅いんです。やるときはやりますから。」

と言われましたが、元女の子の私はコツコツタイプではなかったし、今でもコツコツタイプではありません。

ですが、その言葉を信じるしかありません。

 

夏休み前のスケジュールは、

月→英会話(塾休校日)

火→個別指導塾 2時間

水→自習2時間

木→スイミング

金→個別指導塾 2時間

土→中学受検コース

日→日曜ゼミ

という感じでした。

 

夏は受験生の天王山!!

夏期講習も乗り越えました。

 

夏休み後のスケジュールは、

月→英会話(塾休校日)

火→個別指導塾 2時間

水→自習4時間

木→スイミング+自習3時間

金→個別指導塾 2時間

土→中学受検コース+自習2時間

日→日曜ゼミ+テスト

受検が近づくにつれて自習の時間はさらに増えていきました。

 

冬期講習なんて頑張りました。

個別指導塾→10時~12時

中学受検コース→13時~17時

個別指導塾→17時30分から19時

1日中塾を行ったり来たりしました。

家も中学受検塾も個別指導塾も近くなのでできる技でしたね。

それ込みで転塾して良かったです。

 

6年生の1年間、同じ会話を何度したかわかりません。

「先生?エンジンかかるのまだですか?」

「まだです!」

翌月

「まだです?」

「まだです!」

さらに翌月

「先生、まだかな?」

「まだまだ!」

さらに翌月

「先生、そろそろですかね?」

「うーんまだっぽいですね。」

----

「先生?私立の試験始まりますよ?」

「大丈夫ですよ!」

私立の試験後

「うちの息子、終わった感出てません?」

「出てますよね?!リラックスしてるって大事ですよ。」

公立の試験前

「先生、エンジンってかかってます?」

「かかってますよ!しかもリラックスした良い状態!!」

私にはエンジンかかったタイミングわかりませんでしたよ…

 

無事にテストも終わり「中学受検はゴールではありません」と幾度となく言われてきましたが、我が家は一旦ゴールとしました。

だって疲れちゃったもん。

中学受検塾にそのまま通う子がほとんどの中、息子は休塾しました。

個別指導塾のみ通塾していました。

 

県内ダントツ1番の倍率だった○○中。

6月頃校長先生とお話する機会がありました。

「校長先生…ズルイです。先生のお話引き込まれて、あれじゃ受けたくなります。倍率また上がるじゃないですか!校長先生のせいですよ。」

とお伝えすると「集客です(笑)よりよい人材の確保です!」とおっしゃっていました。

ですよね。笑

思惑通り年々倍率凄いですあせる

 

そんな倍率の中、合格した息子はとても誇らしげでした。

県内1,2の所に行くより凄いことを成し遂げた!みたいな。

ちょっと違うと思う…笑

 

泣きました。

たくさん泣きました。

息子が生まれた時より泣きました。

 

「合格おめでとう。合格してくれてありがとう。やめさせてあげられなくてごめんえーん

また泣きました。

「まだ泣くの?受かったんだからいいんだよ。」

「ママのおかげて受かったよ、って言って!!!」

「accoのおかげで受かったよ、ありがとう。」

ママ、号泣泣泣泣

 

息子と母、時々父で乗り越え合格することが出来た中学受検。

病んでしまった時のことを思い出すと今でも涙が出てきてしまいます。

 

あの時、中学受検すること自体をやめさせたらよかったのかな?

多くを語らない息子だけどどう思っていたのかな?

怖くて聞けないな。

 

塾に行きたくないとは言ったけど、やめたいとは言わなかった息子。

言えなかったんだよね。

言わせなかったんだよね。。

すべてを「受かったんだから良いんだよ」と言ってくれた息子。

 

「自分で行きたいって言ったんでしょ」って言うけどそうやって言うように仕向けてるんですよね。

そのことから目を背けちゃう。

私はそのことを忘れてはいけないと思っています。

 

さて、息子のその後ですが…

うん、色々あります。