最後の記事から、2年半が経つ。
遠隔治療をメインで始めた頃、その治療に対する価値をどう価格として反映すればいいか悩んでいた。
この世の中の全ては貨幣だ。
それで全てが交換できる。
付加価値を考案すれば、もっと高い額で売れる。
付加価値とは、良い夢のような物。芸術性でもあり、他者に夢を与えることが出来るもの。
それはリアルではない。
治療においては、夢を与えられれば、それを信じている間、プラシーボ効果は見込める。
しかし、信じられなくなれば、元通りだ。
そして病院を変えるのと同じく、治療を行わなくなる。病院をはじめ、代替治療は、その循環で成り立っている。
病気は、本人による原因解明ができなければ、治らないものだと気づいたのは、最後の投稿から少し経った頃だった。
人間の本質である、「想い」と「自律神経」は密接に関わっている。
自律神経は、その想いと現状の間を繋ぎ、現在の肉体にとって、最もバランス良く作用しているのが、病気と呼ばれる。
病気の症状だけを無くすのが薬。
痛みの出る神経、症状を出す器官、自律神経が行う自然作用を麻痺させストップさせるのだ。
薬で麻痺させ、痛みが取れている間に、体が勝手に自然治癒してくれる場合もあるだろう。
それが長期に渡ると、身体の器官が働かなくなり、病気が悪化する。
薬が増える。更に身体に負担となる薬を服用し、それでも効かないとなれば、既に精神状態も悪化している。
そんな医療を横目に、自身の治療を臨床を通じて理解したことが、根治には本人が自分のカラダと向き合う意思が必要ということ。
遠隔治療をさせてくれなくなるのだ。
本人が自分の痛みとどう対応していけばいいか考え、その痛みの理由を考える必要がある。
その旨を、ご本人に伝えている。本人が自分自身で、自分のカラダを考えることが出来る段階に入ったと言える。
始めの話に戻るが、高い治療代を払っても、完全に治ることはない。手術をしても治ることはない。
その過程に於いて、本人自身が、どれだけ自分を知り、理解して、納得して、問題を解決しながら自分というものと共に過ごすかに尽きる。
それが本物の治療である。