まさかね。


まさかこんなことになるなんて…。

ずっと信じていたのに。絶対の信頼を寄せていたのに…。

嘘だと。間違いだと。

そう一言言ってくれないか師匠…。



師匠!


あんたあの時幼かった俺を絶望の淵から救ってくれたじゃないか!!


師匠!!

俺にぽっかりと空いた穴を埋めてくれたじゃないか!!


それすらも嘘だったと…言うのかい…


今だって信じられないさ。

あんたとの想い出を噛み締めて生きているよ。


歯医者の先生「…うーん。」



歯医者の先生「あー。この右奥の銀歯は虫歯ですねー。」


師匠(右奥の銀歯)!!

まさか…。

あんたがヤツら(虫歯)の仲間になっちまう日が来るなんてな。

昔ヒーローものテレビでみたあの状況が現実のものに…。


は!!

つまり…。

そういうことなんですね師匠(右奥の銀歯)!!


俺に最後の試練を与えるために、我が身を犠牲にしたと!!!


わかりました。



その試練。必ず私の力で乗り越え…

歯医者の先生「じゃあこれ外しちゃ…」


しゃっらーーーーっっぷ!!!!


これは俺と師匠(右奥の略)の問題だ!!

関係ないヤツは引っ込んでヤガレィ!!!


待っててください師匠(右略)。


いつか必ず立派な銀歯に戻して差し上げますからね。


あうぇーーーーーーーーーーい!!!!