季節の変わり目は弦が切れやすい。秋は空気が一気に乾燥するので木製のスピネットはどんどん歪む。見た目には全く分からないけれど、高温側と低温側の狂い方が違うので歪んでいるのだろうなと思うのです。

 さて、先日切れまくったfの弦。切れている場所はチューニングピンの巻き上げるところでした。そこで何度も切れるときは弦の巻き方を逆にすればよいようで、今回も逆まきにすると切れなくなりました。
 さあ、弾くぞ!と思ったら次はeの弦がたるんできた。この弦は切れやすいので相当ドキドキしながら張っていきます。切れた時は寿命が数十秒縮むかと思うような衝撃が走ります。今回は切れずに行ったかな。とおもったら合わせていた1オクターブ下のEの弦も緩んでいた。これも切れやすい。神経をすり減らしながら二つの音を合わせたら今度はdの弦がガーン

三日くらいかかってようやく落ち着きましたが、季節柄、まだまだトラブルと付き合うかもしれません。