こんばんは!
文月です。
この度、僕は日記を書いてみようかと思います!どんどんぱふぱふ。
と一念発起したはいいんですが、明らかにネタがない。
よく考えてください。
N高ネットコース生の一日は特に面白くありません。
一ヶ月間ほぼ同じような生活なんですよ。
一日書いたらそのあとは内容に変わりがありません。
それはちょっとよろしくない。ということで、僕の日記の内容はその日に書き上がった小説を投稿してみようと思います。
小説というか詩に近いものにはなりそうですが・・・
ということで一日目。
今日なんですが、僕が人生で初めて書いたものを投稿しようと思います。
今見てもかなりいい出来だと思ってます!(自画自賛)
それではどうぞ!
6月のはじめ。
西の空では紅色に輝く太陽が雲を照らして、雲には茜色が散りばめられていた。
逆に東側の空は、暗い藍色が空を包み込み、真丸な月が顔を出していた。
『黄昏時』
世間一般ではそう呼ばれているこのひと時。
私はこの時間が大好き。
朝と夜の間にいる気がして得した気分になるから。
ベランダに出てそんなひと時を堪能していた。
何も考えずに黄昏時を堪能しているといつも思う。
『私は歳をとってもこんな何気ないひと時を覚えているんだろうなぁ。』
嫌な記憶も嬉しい記憶もいつかは忘れてしまう。
まだ17年しか生きていないがそれは実感している。
でもこんな何気ない日常はなぜか覚えている。
それも実感している。
だからこんなひと時を大事にしたいと思うんだろうな。
気がつけば茜色の雲がすっかり黒くなって、雨を降らせ始めた。
慌てて部屋に戻ると、雨はどんどん降ってくる。
窓の外を見ていると一匹の猫が雨宿りをしにベランダに来た。
まだ幼いだろうその猫は凛々しく、とても美しい。
それはまるで『アマリリス』のような。
大きく咲くその花を見た時に感じたことをその猫にも感じていた。
雨の日でも外にいるってことは野良猫なのかな?うちで飼えるかな?
そう思ったが、その猫は消えていた。
飼い主の家に帰ったのだろうか。
雨に濡れて大丈夫なのだろうか。
心配したが、ほんの3分前に出会った猫だ。
きっとこのことは明日には忘れているだろう。
その猫を飼おうとした私の思いは、雲に隠れた月のように
夜の空に消えていった。
はい、文月先生のデビュー作です。
ここから僕の物書き人生は始まったわけです。
個人的にもなかなか思い入れのある作品ですね。
文や比喩、構成などの知識がないので、有識者から見れば『なんだこの醜い文の集合体は!』と言われてしまいそうですが、自分なりに楽しく書けたので大満足です。
さて、終わっとく前に次回予告です。
おそらく明日上がると思います。
あ、そうだ。
言い忘れてましたが、この物語はフィクションです。
ここから先投稿される小説にも現実で起こったことと関わりはありません。
それでは!失礼します。
次回──『甘い。溶けると。』