日本語の論理と英語の論理 2 | 東京大学村上文緒愛好会

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一つ一つの言葉にこめられた作者の思いがわかったとき、古典は本当に面白いと思った。古典を楽しみたい。その思いが古い言葉の意味を求めるきっかけにもなった。

認知文法の考え方
このような考え方に真っ向から対立するのが認知言語学である。認知言語学は、人間の言語機能は他の認知機能とは独立ではなく、他の認知機能と不可分であると考える。また、言語能力に関しても、生成文法がその成得性を強調するのに対し、生まれた後の学習性を強調する。

※生成文法と認知言語学…言語と認知の関係:生得性/学習性
・生成文法:言語は認知から独立:生得性を重視
・認知言語学:言語は認知から独立していない:学習性を重視

以下で、認知言語学の文法である認知文法は、きわめて簡単ではあるが、ざっと紹介しよう (山梨 1995)。認知文法の基本的な考え方は、話し手がどのように対象を知覚しているかを重視し、それを図式化しようとするものである。
認知文法では、行為連鎖モデルというものを用いて説明する。行為連鎖モデルでは、認知対象を丸で表し、変化等を矢印で表す (中村 2004)。
生成文法の説明で用いたのと同じ文を見てみよう。
A tall man opened the door. (背の高い男が戸を開けた)
認知対象の"a tall man"と"the door"は〇で表され、→はエネルギー (力)の伝達、点線矢印は状態の変化等を表す。背の高い男にドアは開けられたのでdoorは開いた。ドアか開いたことは、〇の中で点線矢印で表されている。
しかし、認知文法にはもう一つのモデルがある。それが以下のセッティング主語構文である (原口 2000)。たとえば、
The runs a river. (そこに川が流れている)
この場合は、主語は、話者の認知対象の川ではなく、話者が関心を向けた空間"there"であり、図では□で表されている。
その□の中に〇で表された"a river"があり、"runs"は→で表されている。
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