皆のメッセージ読ませていただいております！
音楽つきの記憶は忘れがたいものが多いのかな…？
皆さんの記憶描写が鮮明で驚いています！
大切だよね。音楽つきの記憶。
…スカパラとの初ステージも無事に終了したとき、友人が電話で
「現ちゃんが危篤だ…」
と伝えてきました。
僕の中で上田現はスーパーマン的な存在だったので、
「あの人は奇特な人だけれど、危篤になるはずがない…」
と思っていたのですが、急いで向かった上田邸は人で一杯。
ただならぬシリアスな雰囲気(上田現が好んでイタズラをしそうな…)で、皆、神妙な表情をしていました。
現ちゃんのそばにいって声をかけると、
「ふみお…すまん…一緒に音楽できなくて…」
と僕の耳元でつぶやきました。
…時遡る2003年10月、様々な理由があり「伊藤ふみおソロアルバムプロジェクト」が発進しました。その一カ月前にバンドメンバーをツアー中の交通事故で亡くしたばかりでソロアルバムをつくることになった僕に、快く手を貸してくれたのが上田現ちゃんでした。
半分、僕のカウンセラーのような立場で会話し、理解し、協力してくれました。
そんな彼の尽力あって、非常に限られた時間で素晴らしいアルバムが完成しました。
「売れることは大切なことだ。でも、自分が何を考え、何を恰好良いと思っているのか…
それを思い切り表現していくことが、応援してくれている人たちへの礼儀だと思う。
望まれること、と、望むこと。それをバランス良くやっていこう。」
飲みながら真面目に語る上田現の横顔を見ながら
「これは本気なのか…本気で冗談を言っているのか…？どっちなんだ…？」
と、思わせる何かスペシャルなタレントを持っていた上田現…。
アルバム録音の最終日は、バリっとスーツで決めてきた上田現…。
それを見た当時のマネージャーさんに「不動産屋のおじさんみたい…」と言われてマジギレしていた上田現…。
ライジングサンへの出演が決定したときに二人で飲みに行って、すごい上機嫌に酔った勢いで千駄ヶ谷にある鳩森神社の富士塚に登ってふざけたとき、
「本物の富士山に登った時より辛かった…」とマジでハーハー息を切らせていた上田現…。
…葬儀のときファンの人たちが作っていた信じられないくらい長い行列が、
そのまま彼の人柄を表していたのだと思います。
その行列を見て、「僕も音楽創るぞ！」と決めました。
悲しい気持ちをストレートに表現したブルートーンなアルバムを上田現ちゃんと創ったから、
今度は、悲しみも怒りも呑み込んだブライトなアルバムを創ろうと思いました。
何が自分に出来るのが、まったくわからなかったけれど、もう、絶対に今年アルバムをつくる気持ちになっていました。
「俳優に挑戦する」ことを前提に契約したマネジメント事務所に「音楽がやりたい！」
と言うのも微妙な話なんですが、素直に気持ちを話すと理解を示してくれました。
ただ、バンド時代の僕をあまり知らない事務所の方たちは、
「実際、伊藤ふみおがどれ位出来るのか？」
は不鮮明だったみたいで（当然だよなぁ…）
何がお互いにとって最善か一度持ちかえり考えることで話を終えました。
そんな時に出演したのが東京スカパラダイスオーケストラのニューアルバム・ツアー初日公演、新木場コーストで行われたライブでした。
朝から非常にリラックスしていて体調も素晴らしくて、嫌な緊張感ゼロで臨んだこのライブ。
超盛り上がって、酸欠で脚がつるようなライブでした。
本編ラストに僕がサプライズ出演することになっていたので、ラスト前の曲が始まり、ステージ袖にスタンバった瞬間…
歌詞がストーンと…すべて綺麗にすっ飛びました。
もう、思い出そうとしても、歌い出しの歌詞が全く出てこない…！
どうやってもダメ…！
頭の中は消しゴムで消したみたいに真っ白…
出番はどんどん迫ってくるし、歌詞はわからないし…。
とうとう『PRIDE OF LIONS』のイントロが始まって、頭の中、見事に真っ白なまま手渡されたマイクのシールドを手にグルグル巻きながらステージに出ていったら
「KEMURI」
と書かれたTシャツを着た人たちがたくさん踊りまくっていて…
ダイブまでしてる人もいて…
号泣している人もいて…
（僕も歌詞が思い出せなくて号泣したかったのですが…）
それを見た瞬間に「An innocent boy is going to find a dream…」
と歌詞を思い出して…。
あれは神様を信じたくなる瞬間でした。
演者、観客が創りあげていたその光景がマネジメントの人たちの心を動かして、
幸運にも伊藤ふみおの音楽プロジェクトが、皆、納得のもと、めでたく発進することになったんですね。
町には桜の花が咲き始めていた時期でした。
…次回は、音楽活動始動～初の映画出演～について書きたいと思います。
伊藤ふみお…
＊本日も引き続き筋肉痛でしたが、体調は右肩上がりな状態！
＊発声練習していて低域がしっかりしてきました。12月に向けてゆっくり調整中です。
＊『デジャヴ』（デンゼル・ワシントン主演）が物凄く面白くて3日連続で観ました。
元気でっす！
皆、元気～！
笑ってる～？
音楽つきの記憶は忘れがたいものが多いのかな…？
皆さんの記憶描写が鮮明で驚いています！
大切だよね。音楽つきの記憶。
…スカパラとの初ステージも無事に終了したとき、友人が電話で
「現ちゃんが危篤だ…」
と伝えてきました。
僕の中で上田現はスーパーマン的な存在だったので、
「あの人は奇特な人だけれど、危篤になるはずがない…」
と思っていたのですが、急いで向かった上田邸は人で一杯。
ただならぬシリアスな雰囲気(上田現が好んでイタズラをしそうな…)で、皆、神妙な表情をしていました。
現ちゃんのそばにいって声をかけると、
「ふみお…すまん…一緒に音楽できなくて…」
と僕の耳元でつぶやきました。
…時遡る2003年10月、様々な理由があり「伊藤ふみおソロアルバムプロジェクト」が発進しました。その一カ月前にバンドメンバーをツアー中の交通事故で亡くしたばかりでソロアルバムをつくることになった僕に、快く手を貸してくれたのが上田現ちゃんでした。
半分、僕のカウンセラーのような立場で会話し、理解し、協力してくれました。
そんな彼の尽力あって、非常に限られた時間で素晴らしいアルバムが完成しました。
「売れることは大切なことだ。でも、自分が何を考え、何を恰好良いと思っているのか…
それを思い切り表現していくことが、応援してくれている人たちへの礼儀だと思う。
望まれること、と、望むこと。それをバランス良くやっていこう。」
飲みながら真面目に語る上田現の横顔を見ながら
「これは本気なのか…本気で冗談を言っているのか…？どっちなんだ…？」
と、思わせる何かスペシャルなタレントを持っていた上田現…。
アルバム録音の最終日は、バリっとスーツで決めてきた上田現…。
それを見た当時のマネージャーさんに「不動産屋のおじさんみたい…」と言われてマジギレしていた上田現…。
ライジングサンへの出演が決定したときに二人で飲みに行って、すごい上機嫌に酔った勢いで千駄ヶ谷にある鳩森神社の富士塚に登ってふざけたとき、
「本物の富士山に登った時より辛かった…」とマジでハーハー息を切らせていた上田現…。
…葬儀のときファンの人たちが作っていた信じられないくらい長い行列が、
そのまま彼の人柄を表していたのだと思います。
その行列を見て、「僕も音楽創るぞ！」と決めました。
悲しい気持ちをストレートに表現したブルートーンなアルバムを上田現ちゃんと創ったから、
今度は、悲しみも怒りも呑み込んだブライトなアルバムを創ろうと思いました。
何が自分に出来るのが、まったくわからなかったけれど、もう、絶対に今年アルバムをつくる気持ちになっていました。
「俳優に挑戦する」ことを前提に契約したマネジメント事務所に「音楽がやりたい！」
と言うのも微妙な話なんですが、素直に気持ちを話すと理解を示してくれました。
ただ、バンド時代の僕をあまり知らない事務所の方たちは、
「実際、伊藤ふみおがどれ位出来るのか？」
は不鮮明だったみたいで（当然だよなぁ…）
何がお互いにとって最善か一度持ちかえり考えることで話を終えました。
そんな時に出演したのが東京スカパラダイスオーケストラのニューアルバム・ツアー初日公演、新木場コーストで行われたライブでした。
朝から非常にリラックスしていて体調も素晴らしくて、嫌な緊張感ゼロで臨んだこのライブ。
超盛り上がって、酸欠で脚がつるようなライブでした。
本編ラストに僕がサプライズ出演することになっていたので、ラスト前の曲が始まり、ステージ袖にスタンバった瞬間…
歌詞がストーンと…すべて綺麗にすっ飛びました。
もう、思い出そうとしても、歌い出しの歌詞が全く出てこない…！
どうやってもダメ…！
頭の中は消しゴムで消したみたいに真っ白…
出番はどんどん迫ってくるし、歌詞はわからないし…。
とうとう『PRIDE OF LIONS』のイントロが始まって、頭の中、見事に真っ白なまま手渡されたマイクのシールドを手にグルグル巻きながらステージに出ていったら
「KEMURI」
と書かれたTシャツを着た人たちがたくさん踊りまくっていて…
ダイブまでしてる人もいて…
号泣している人もいて…
（僕も歌詞が思い出せなくて号泣したかったのですが…）
それを見た瞬間に「An innocent boy is going to find a dream…」
と歌詞を思い出して…。
あれは神様を信じたくなる瞬間でした。
演者、観客が創りあげていたその光景がマネジメントの人たちの心を動かして、
幸運にも伊藤ふみおの音楽プロジェクトが、皆、納得のもと、めでたく発進することになったんですね。
町には桜の花が咲き始めていた時期でした。
…次回は、音楽活動始動～初の映画出演～について書きたいと思います。
伊藤ふみお…
＊本日も引き続き筋肉痛でしたが、体調は右肩上がりな状態！
＊発声練習していて低域がしっかりしてきました。12月に向けてゆっくり調整中です。
＊『デジャヴ』（デンゼル・ワシントン主演）が物凄く面白くて3日連続で観ました。
元気でっす！
皆、元気～！
笑ってる～？