第一回 なぜモテないのか会議
稽古後、用事の終わった幸田夫妻をつかまえて「第一回 ザクはなぜモテないのか会議」を開催した。
ここ数年の懸案事項である「ザクに彼女ができない件」を解決すべく、人生の先輩であり、大人の階段を数段リードしているふたりに意見を聞いてみたわけだ。
平たく言ったら単なる恋愛相談ですね。カッコつけて「会議」とか言ってみたけど、とどのつまり「安西先生、恋愛がしたいです…」。好きな子がいても、実らないんです。
この間、愛宕神社にお参りしておみくじを引いたら「自分でやると大失敗するから待て。あんた死ぬわよ」的なことが書いてあったので他人の力に頼りまくっている。
でも、誰に言っても「あなたはモテると思うんだけどな」と、詰まる。どこをどう直せばいいのかわからない感じで終わる。
だってぼく、自分でも彼女くらいいてもいいくらいの魅力あると思うもの。まさかタカノリに先越されると思って無かったもの! 悔しい!!
で結局、いちばん深く長い付き合いの幸田夫妻に頼るんだな。
「押しが弱いんじゃない?」と奥様。
弱いかなあ。押してると思うんだけどなー。
「ぶっきらぼう過ぎるんじゃない?」と幸田くん。
そうかなー。結構親身だと思うけどなー。
「なんでも茶化すから本気にされないとか」
「いや、ザクは結構素直に女の子褒めるよ」
おおお。2人ともちゃんと会議してくれている。なんだか…すごく嬉しいです。
実際、日本の男性諸氏はどうやって女のコを口説いているんだろう。また、どういった口説きに女性はグッとくるのか。
あああ、興味ある興味ある。知りたい知りたい。
明日の稽古でタカノリに聞いてみよう。ゼヒ参考にしたい。
クサいこととかたくさん言っちゃうんだろうか。
「ロマンチックなこと言ってみればいいやん」と幸田くん。
いや言ってる。たぶん人より多めに言ってる。
その辺から「実際言ったことのあるクサい台詞発表会」に移行した。
人間として完璧であるなんて思っていないけど、彼女すら出来ない今の自分は不甲斐ない。
こんな状況は全て草食系男子が率先して引き受ければいいのに。なんで肉食のぼくが、やり場の無いエネルギーを日々股間に蓄積しとるんだ全く。
クサい台詞に三人で大笑いしてる間に22時。台本書きに忙しい幸田くんをまた下らんお喋りに拘束してしまった。
「ごめんねー。毎度下らん話にたくさん付き合わせて」
お愛想を言うぼくに、幸田くんはキリッとした表情を作り呟いた。
「いいよ。だって俺たち……(溜める)…親友やん?」
チーーーン
幸田くんのクサい台詞に、レストランのベルが返事をした。
「…帰ろうか」
「……うん」
奥さんがお腹を抱えて笑っていた。
written by z
ここ数年の懸案事項である「ザクに彼女ができない件」を解決すべく、人生の先輩であり、大人の階段を数段リードしているふたりに意見を聞いてみたわけだ。
平たく言ったら単なる恋愛相談ですね。カッコつけて「会議」とか言ってみたけど、とどのつまり「安西先生、恋愛がしたいです…」。好きな子がいても、実らないんです。
この間、愛宕神社にお参りしておみくじを引いたら「自分でやると大失敗するから待て。あんた死ぬわよ」的なことが書いてあったので他人の力に頼りまくっている。
でも、誰に言っても「あなたはモテると思うんだけどな」と、詰まる。どこをどう直せばいいのかわからない感じで終わる。
だってぼく、自分でも彼女くらいいてもいいくらいの魅力あると思うもの。まさかタカノリに先越されると思って無かったもの! 悔しい!!
で結局、いちばん深く長い付き合いの幸田夫妻に頼るんだな。
「押しが弱いんじゃない?」と奥様。
弱いかなあ。押してると思うんだけどなー。
「ぶっきらぼう過ぎるんじゃない?」と幸田くん。
そうかなー。結構親身だと思うけどなー。
「なんでも茶化すから本気にされないとか」
「いや、ザクは結構素直に女の子褒めるよ」
おおお。2人ともちゃんと会議してくれている。なんだか…すごく嬉しいです。
実際、日本の男性諸氏はどうやって女のコを口説いているんだろう。また、どういった口説きに女性はグッとくるのか。
あああ、興味ある興味ある。知りたい知りたい。
明日の稽古でタカノリに聞いてみよう。ゼヒ参考にしたい。
クサいこととかたくさん言っちゃうんだろうか。
「ロマンチックなこと言ってみればいいやん」と幸田くん。
いや言ってる。たぶん人より多めに言ってる。
その辺から「実際言ったことのあるクサい台詞発表会」に移行した。
人間として完璧であるなんて思っていないけど、彼女すら出来ない今の自分は不甲斐ない。
こんな状況は全て草食系男子が率先して引き受ければいいのに。なんで肉食のぼくが、やり場の無いエネルギーを日々股間に蓄積しとるんだ全く。
クサい台詞に三人で大笑いしてる間に22時。台本書きに忙しい幸田くんをまた下らんお喋りに拘束してしまった。
「ごめんねー。毎度下らん話にたくさん付き合わせて」
お愛想を言うぼくに、幸田くんはキリッとした表情を作り呟いた。
「いいよ。だって俺たち……(溜める)…親友やん?」
チーーーン
幸田くんのクサい台詞に、レストランのベルが返事をした。
「…帰ろうか」
「……うん」
奥さんがお腹を抱えて笑っていた。
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