子供の時、私はめったに風邪もひかない子供だった。

だから具合が悪くなると困ったショボーン

体調は悪くても、我慢できないほどでもないと

仕事から帰ってきた母には、気づかれないよう元気にふるまった。

寝るところまでこぎつけても

その後、限界がきてしまうと最悪だ。

夜中になってから「ママ…具合悪い…」と白状するえーん

母はものすごい剣幕で怒鳴るムキー「なんで早く言わないの !!」

 

今なら少しはわかる。

子供が夜中急に具合が悪いと、焦るし心配だし困る。

慌てて口から出る言葉がきつくても、あれが母の愛情表現だと。

子供の私はこう思ってた。

仕事で疲れている母を困らせたくない。

具合が悪いと言ったら母の機嫌は悪くなる。

だったら言わないほうがいいと。

子供には子供の考えがある。

私もこうやって子供時代を過ごしたのに

親になったとたん、どうして親の立場でしか

ものが考えられなくなるんだろう…悲しい

 

病気の娘と向き合ったとき

何度もぶつかった、言葉がけと接し方の壁。

いま何て言ったら娘の心に届くだろう?

親としてどんな態度をとれば、娘は安心できる?

私にはわからなかった不安

そんな時ある方に教えられた。

「自分が目の前の子供だったら、

自分の親に何て言ってほしい?何をしてほしい?」

出てきた言葉を子供にかけてあげればいいのだと。

それからずっと考えてた。

私だったら母に何と言ってほしいだろう?

母がどんなふうにしてくれたら、私はうれしいのだろう?

考えても考えても、何も出てこない…

現実の母を想像して、辛辣な言葉で傷つけられるより

ほっとかれたほうがいい、としか思えない自分だった。

 

 

それが不思議と最近、ぽっと浮かんできた照れ

 

「いいんだよ」って言って欲しかったな。

 

具合悪くなってもいいんだよ、気にしなくて。

困らせたらだめなんて、思わなくていいんだよ。

〇〇がそう思うなら、それでいいんだよ。

〇〇がそうしたいなら、それでもいいんだよ。

いいんだよ、大丈夫だよ。

 

こんなふうに心から思えて、それを言葉で伝えられたなら

母も私も、もっとずっと楽に生きられただろうな。

 

だから今度は私が娘に言おう!

子供たちに心から伝えよう飛び出すハート