怒涛の2020年が終わった。
年明けから2月末までは、目標体重になってしまった35㎏前後で
自宅療養の生活がじりじりと続いた。
体重とカロリーに振り回される日々に、先に娘が耐えられなくなると
娘から「すべて解禁!宣言」が出されるようになった![]()
来週とか来月からと切りのいいスタート日を自分で決め、
今食べることのできないすべてのものを食べ始めると言うのだ。
そんなことできるのか![]()
そりゃできたら超うれしいし、どんなにいいかかわらない![]()
話し合って食べ始めるご飯の量を決めた。
最初から一気に普通盛りはキツイから
「50gからでどう?」と私。
渋い顔の娘は「40gで…」
意を決してスタートした解禁日だったが、
食卓に座り40gのほんのわずかなご飯が入った
茶碗を苦渋の表情で見つめつづける娘。
箸を持つ手は動かない。
昼食は食べやすさで選んだシンプルなロールパンとビーフシチュー。
夕飯はこれならば!とサッパリ味のスープパスタを少量皿に盛った。
どの食事も見ているこっちが参ってしまうほど長い時間をかけ、
一口食べるごとに娘を襲う罪悪感の大きさがどれ程のものなのか…![]()
あまりの苦しみようにそばで見ている私の心が先に折れた![]()
「やり方を変えよう、今はファインケアに頼ろう」
炭水化物がまったく摂れない間ずっと飲んでいたドリンク。
1本125mlで200kcalのさまざまな栄養が補える。これを日に3本![]()
そんなバカげた食事をもうやめたい娘。
早くこんな病気から解放されたい娘。
食に関することは病気に支配されていても、その他は本来の娘のままなのだ。
この後もたびたび発令されるすべて解禁!宣言だったが…
この”すべて”がそもそも難しい。完璧思考の娘にはそこがゆずれない。
「やるなら全部食べるか全部食べないか!」
これまでも娘の選択肢は二択だったのだろう。
良いか悪いか、できたかできないか、
好きか嫌いか、正しいか間違いか。
私も娘と一緒に学ばせてもらった。
白でも黒でもない灰色の領域を、自分の中に作ることの大切さ。
物事にははっきりしないことも、あいまいさが必要な時もある。
母親が知らずに生きていたのだから、そばで娘は素直に育っただけだ![]()
