うわおおおおでたふみです



ぼくは高校の時



帰宅部という切ない青春を過ごしたわけだが



実は入学前に応援団に入部するのが夢だった



スポーツは苦手だが好きだったし



特に応援することが大好きだった



そして応援団はいろんなスポーツの会場に行けるという




そこも魅力だった




野球部と共に校歌を歌うのも最高だし



母校には全国区のボートと駅伝があったから



全国区で応援ができる!



そんな楽しみがあった



入学まもなく部活紹介があって



早速足を運んだ



ところが応援団がいかにも貧相な顔の先輩で



登場するや否や



解団ですと!



今の僕なら、
そこで




僕がやりますよ!と堂々と言ってのけるが




まだ、僕の人生を左右する親友とも出会ってなかったし



ただ、うそおおおおおっと


嘆くばかりだった



青春の苦い思い出だ



さて

ここに我が家の家宝とも言える



福井国体で最高の胴を決めた長女の写真がある



渾身の一撃で決めたこの顔、



これはベストショットだが



実は



このショットをここまで気に入ってる訳は



そこではないのだ



ここだ!

よおく



見てくれ




そう



この方のこの表情が最高に気に入ってる




実は
敦賀高校剣道部顧問で



福井国体剣道の監督である




県内随一の厳しいと有名の監督



娘たちからすれば鬼と呼ばれ



1番おそろしいい人である



ところが




ぼくたち素人は



剣道の一瞬の勝負は



審判の旗がパッとあがった瞬間に




やったあああと喜ぶのだが




この一撃が入った時



誰よりもいち早く



喜んでる様相がわかる



厳しい師が



弟子の一撃に喜ぶ姿



僕が何より好きなショットなのだ



剣道の世界では



応援の仕方や喜びの仕方が



ひとつの礼儀として取られるらしい



素人の私のとって




そんなことより



8年福井国体剣道の強化に励み



当日の朝、トイレに何度も通い



この3年間、どの監督も成せなかった偉業を



福井県で達成しても喜びに顔を見せなかった




この監督の表情




最高に涙を誘うショットなのだ



選手たちには



おつかれと労いの言葉は何度してきた



監督にこの8年




本当におつかれ様でしたと



伝えたい



そんな気持ちになる写真だ




コワフュールデギャルソン



田辺文宏