彼は私を日プに取り込んだ張本人だった。
ツカメでのあの笑顔と爽やかさ、レベル分けテストでの歌って踊れる素質をみせたパフォーマンス、何より現役高校生というこれからの可能性と田舎のあぜ道を自転車でこいでいく姿が印象的だった。
仮面ライダーの主題歌にもなった三浦大知の曲を歌う彼の姿は今後もどんなに時間が経っても忘れないと思う。それほどまでにこの子のデビューした姿をみたいと思った。

ただ、その次のポジションバトル評価の映像をみてわたしは彼に期待しすぎていたのかなと思ってしまう(ここがこのあとずっと豆プでいられるかどうかとの境目だったとも今になって思う)。楽しくダンスしているだけの高校生の姿にしか見えなかったわたしは早々に彼を1pick候補から外してしまった。

そのあとグループ評価からファイナルまで確固たる推しを確立していたので11人の中に毎日入れていても豆ちゃんが1pickに戻ることは結局なかったが、グループ評価のパフォーマンスで豆原一成への考え方を改めた。表情も作れるようになりカッコよく自分を魅せるという方法も少しわかってきたようだった。オーディションのバトルを経るごとに成長は感じられるようになり、ファイナルのグランドマスターで自分のパートじゃないところでもカメラアピールしてきた姿に感動したのを覚えている。

彼は常にわたしの中でデビューして欲しいメンバーの1人だったが、メンバーの順位ではなく誰が11人に選ばれるかを重要視していたわたしにとって豆ちゃん蓮くんの1位争いは正直どうでもよく、中堅〜ボーダーがどうなるかを気にしていた。(だってデビューしてしまえば何位だろうが関係ないし、推しが選ばれるより誰が選ばれてどういうグループになるかの方が大事だと思っていたから。)2pickからそういう理由で彼には投票しなくなっていたが、頑張れ!!と思う気持ちは常にあったと伝えたい。

豆ちゃんは常に落ち着いていて、泣きながら話していても落ち着いていてこの子はほんとーに高校生か??と思うくらいだったが、今考えると普通の田舎の高校生なのにこのオーディションを乗り越えることが出来たのは尋常じゃないメンタルコントロール術が備わっているんだと思ってしまう。

ただ、JO1になってからも豆ちゃんは表情管理や表現力がまわりのお兄さん達(蓮くんや拓実くん瑠姫くん)にはまだまだ及ばないと思っていた。群舞に入ると良い意味でも悪い意味でも目立たなくなるし、自分のパートの時にぐっと引き込む力はまだこれからに期待かなと。

わたしは豆原一成を正直なめていたと思う。(本当に申し訳ない。)オーディション番組中以上にデビューしてからの成長が著しい。カメラアピールもどんどんやるようになったし、豆ちゃんのパートの時に彼に視線がぐっといってしまうような表現が出来るようになった。もともとダンスのスキルも歌のポテンシャルも持っている子。おそらくまだこれでも成長途中なのだろう。次はどこまで成長するんだろう?と応援していて楽しくなる。

田舎のあぜ道を自転車で走っていた普通の高校生は今ではすっかりアイドルになった。オーディション中〜デビューシングル発売あたりまでは親戚の子どもを見守る感じでいたのだが、最近はもう私も親戚のおばさんスタイルは卒業し、
「うおおおぉぉぉぉまめちゃぁぁぁぁぁぁん!かっこいいぃぃぃぃぃぃ!!すきぃぃぃぃぃぃぃ」というアイドルオタク丸出しで応援している。
それほどまでに豆原一成はアイドルとしてかっこいい。オタクとしてこれからも存分に応援させていただきたい所存である。