「北極のナヌー」2007年 アメリカ
鑑賞日:2007年11月1日
映画館:梅田ブルク
昨年観た「ホワイトプラネット」と同じコンセプトだけど、今回はさらに地球温暖化による環境破壊をクローズアップさせた内容。
北極の氷の上で産まれた北極クマのナヌーと、北極の海で産まれたセイウチのシーラの物語。
白クマは、冬の間は氷が張って遠くまで移動してアザラシ猟をし、氷が溶けて小さな流氷になってしまう夏は猟に行かずじっとしているというパターンで暮してきたらしいけど、温暖化で氷が張らない時期が長くなり、とうとうナヌー親子は空腹を堪えて泳いで遠征するようになる。一緒に産まれた弟クマは体力がつきてとうとう遠征途中で死んでしまう。
一方、セイウチは泳ぎながら時々上陸して休憩するんだけど、群れのみんなが休めるような大きな流氷がなくなってしまい、延々泳ぎ続けて疲れ果ててやっと氷のない陸地に上陸する。
北極の氷はこの10年で10%も減少しているという。
このスタッフは「皇帝ペンギン」のスタッフ。私はどちらかというと「WATARIDORI」や「ディープブルー」のように、主人公やストーリーを作らず淡々と映像の美しさで勝負するタイプのドキュメンタリーの方が好きなんだけど、今回のテーマでは、ナヌーとシーラを主人公にした物語が今のこの状況をよく理解できてよかったと思う。
温暖化以外で興味深かったのは、白クマは基本的に単独行動。交尾が終わったら母クマが一頭で巣つくり・出産・子育てをし、父クマの存在は皆無。それどころか、子育て中に雄クマに遭遇すると、小熊が襲われる危険性さえあるらしい! 一方セイウチは、常に群れで行動。子供の数も少ないので、群れの中で大切に守られ、子供にはいつも母親とおもり役の若いセイウチがつきっきり。敵に狙われるとおもり役は身を挺して子供を守るのです。
どちらがいいというわけでもないけど、すごく対照的。人間の場合はその真ん中くらいかな?
30年後には北極はどうなっているんだろうか?それは私達の行動にかかっています。
ノーベル平和賞を受賞した、あの「不都合な真実」のアル・ゴアの娘さんが脚本に参加しているらしいです。
ナレーションは稲垣吾郎ちゃん、特に「吾郎ちゃん」を目立たせることもなく、なかなか感じのいいナレーションでした。