娘の進路を考える各学校の説明会があった。どの高校にするのか?世間一般の娘との会話がその時はあった。
しかしそれは今から思うとあの日をさかいに一変してしまった・・・。
それはあの日の朝いつものように「おはよう」と起きてきた娘にいつものように慌しく長男のお弁当を作り朝のご飯の用意をしながら返事をした。テレビは占いが始まろうとしていた。あーまたお兄ちゃん起きてこないなあ。そんな私の独り言にいつもは知らん振りの娘が「起こしてきてあげる」と自分から言うのに驚いたけど、ありがとうと答えた。ここ最近体調が優れずすぐに学校を休んだり早退をしてきており、食欲も無く食べる量もぐんと減って元気が無かったのに、この日は何だかやさしい顔をしていたのが印象深かった。普通に学校に出かけたと思っていた。この日は次男が咳をしている為病院に受診するため朝から出かけたりした。
夕方になり学校の先生が娘の心配をして家まで来てくれた。わざわざ先生も娘が最近体調が悪いというだけで来てくれるなんてと思った。帰ってますか?と聞かれまだ娘が帰宅しないことに不審に思われた先生から聞いた言葉は「今日は学校を休んでいますよ」と、すぐに娘の携帯にかけた。しかし携帯からは電源が入っていないか電波に届かないところにあるか・・・というアナウンスだけが響く。ドコモに出かけGPS機能がついてるので調べられるのかたずねに行くが、電源の入っていない状態では探せないといわれた。いても立ってもいられず、駅までいくとそこには娘の自転車が・・・。
何時間そこで待ったのだろう?その間も何度も自宅に学校の先生から連絡が入り、父親の耳にも入り、大騒ぎになってしまっていた。連絡はつかない。私の携帯ももはや電源が1本線、いつ電源がきれるかわからない。ずっと一人で駅で待ち、電車が来るたびに不安げに降りてくる乗客の中に自分の娘の姿を探すが、一向に見当たらず、不安が募るばかり。携帯に主人から連絡が入る。まだ娘とは連絡できない。担任の先生に連絡しようとしたそのときに、学校の先生が3人で駅に現れた。
時刻は20時をまわった。主人が最近娘がかけている電話の連絡先を調べたといって駅まで来てかけてくれた。
何度も留守番電話になってしまう。
21時やっと連絡がとれた。相手から「今電車に乗りました。もうすぐそちらの駅に着くと思います。連絡が遅れてすみません」と、謝ってくれた。礼儀正しいが、平日のこんな時間に。ついつい苛立ち声を荒げてしまう私を主人は制してくれた。
その後娘が帰ってきたことでほっとし学校に謝罪に行き帰宅したのは22時を回っていた。
家でも話し合いをするが、娘はほとんど話さず、もう遅いのでと休むことにした。そしてこの日は終わった。長い長い一日。そしてこの日を境に娘と今後の事、進路の事を考える始まりとなったのだ。こんなに苦しく毎日が涙なしではいられない日々が続くとはこの日はそこまで思わなかった。
