こんにちは 薬剤師のマツイです。
寝ている間に突然足がつって目が覚めたという話をよく聞きます。
特に高齢者に多く睡眠の妨げになっている事もあるようです。
歳をとると、眠っている間に体が乾き
明け方近くになると足や手の筋肉がつりやすくなるのです。
こんな時に役立つのが「芍薬甘草」という漢方薬!
病院でも沢山処方されていますよね。
「芍薬甘草」には痛みや痙攣を鎮める芍薬と体液不足を補う
甘草が配合されています。
一般的に、薬味の少ない漢方薬は、即効性がありますが
芍薬甘草もその一つ。
なので
足がつったら飲む!
つまり頓服で使用すべき漢方薬です。
たまに、筋肉痛に効く薬=痛み止めとして認識されている場合がありますが、
あくまでも過剰な筋肉の収縮(ひきつり)を一時的に軽くするお薬です。
眠っている間に筋肉のつりが頻繁に起る方は、お休み前に1包飲んで
休むか、枕元に準備しておくといいですね。
ただ、筋肉が引きつるという根本の原因は別のところにあるので
どこかで手を打たなければいけません。
だらだら飲み続けると漢方薬といえど薬ですから副作用が出る可能性が
十分考えられます。特に浮腫にはご注意下さいね!
そういえば、最近マラソンランナーの間でもこの「芍薬甘草」が
話題になっています。
主人にも持たせますが、これを飲む前に脱水を予防する事のほうが
大切でしょうね。