名前でわかる漢方薬の特徴 | 相談できる薬屋さん  ドラッグ頴田薬局のブログ

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対症療法に優れた西洋医学、問題の根本を治療する東洋医学とカウンセリングを活用し「ココロ」と「カラダ」のバランスのとれた幸せな健康づくりをお手伝いいたします。

こんにちは 薬剤師のマツイです。


今日は、久しぶりに朝から雨が降っていて何だかホッとする

1日でした。


漢方薬には、○○湯 △△散 □□飲(子) ○○丸と言った

特徴的な剤形があることをご存知でしょうか?


例えば、風邪によく使われる葛根・麻生小青竜湯などは

処方の最後に「湯」が付いていますよね。


この○○湯は、生薬を煎じて作られる湯液を意味しているのです。


同じように、△△散は、生薬の粉末をそのまま服用するもの


□□飲(子)とは湯液ですが少しづつ服用しましょうという

服薬指導の意味が含まれていて


○○丸は、濃縮した煎じ液や生薬を蜂蜜などで丸めて丸剤にしたものです。



このように処方の最後に付けられた文字によって、

そのようにして服用したほうが効果的ですよという意味が込められているのです!


ですから○○湯は、熱い湯液で服用したほうが効き目も良くなりますし、

たとえエキス剤であっても熱湯で溶かして服用していただいたほうがよく効きます。



△△散は、煎じる事で香りが飛んでしまうことを避けたい場合に用いられています。

漢方薬は、香りも薬ですからね!

服用する時は、香りもしっかりかいで服用されると効果がアップします。

(鼻つまんで飲まないでね・・・)



□□飲(子)は、吐き気や嘔吐があって一気に服用する事が難しい場合や

処方の中に胃に触る生薬が含まれている時に、ゆっくり服用するよう

注意を促しています。


○○丸は胃に負担のある生薬が配合されていて、胃の中でスグに解けて

しまわないように工夫されています。



漢方と言えば、コトコト煎じたもの・・・と言うイメージだけがありますが、

実際には、こうした工夫がなされているのですよ。