こんにちは 薬剤師のマツイです。
頭痛や肩こりなどどこかに痛みがあるとよく「血の巡りが悪い」
と言われませんか?
中医学では、この「血の巡りが悪い」状態の事を血瘀(ケツオ)・
瘀血(オケツ)と言います。
実は、血の巡りが悪い・停滞している・鬱積しているという状態が
原因で次の病気を引き起こしているってことがとっても多いのです。
血の巡りが悪くなる原因は
■寒さ(寒邪)が凝帯させる
■熱(熱邪)が血液を粘らせる
■打撲・捻挫などの外傷
■痰濁(水分代謝が失調しよどんで濁ったもので
主に飲食によるもの。 中性脂肪やコレステロールなども
その変化型です)
■気虚(血液をめぐらせるためのエネルギー低下)
■気帯(ストレス・感情の変動)
こうした原因によって血瘀が発生しそのために血の性状が病的に
変化し瘀血が発生するのです。
特徴的な3大症候は
痛む・しこる・黒ずむ
■針で刺すような痛みがある
■痛む場所は固定している
■腫塊(子宮筋腫や各種の腫瘍など)
■顔色が黒ずむ
■唇や舌が暗紫色
■皮膚が青紫色を帯びたり黒ずんだりする
■月経異常(血塊が出るなど)
こんな症状があれば血の巡りが悪くなっている証拠です。
こうした状況は、高血圧や脳梗塞などの循環器の病気を中心に
認知症に至るまで様々な病気の引き金にもなります。
痛む・しこる・黒ずむという体からのサインが出ている方は、
大きな病気を発生させる前に早めに対応してくださいね。