こんにちは 薬剤師のマツイです。
このところ 収穫祭です![]()
我が家は、頂き物で生活が成り立っている状態です。
田舎の良いところですね(笑)
今日は痔の話です。
日本人の3人に1人は「痔」と言われるくらい、痔でお悩みの方は
多いものです。
イメージ的には、男性が多そうですが若い方(20~30代)は
意外と女性が多いのですよ。
痔の症状と言えば、
肛門の痛み・排便時の出血・肛門部の出っ張り・脹れ・痒み
ですが、残便感や便が細いといった症状が伴う事もあります。
痔の内服薬と言えば「乙痔湯」が有名ですが、もう一つ
「槐角丸」ガあります。
乙痔湯は
当帰(トウキ)・黄芩(オウゴン)・柴胡(サイコ)・升麻(ショウマ)
大黄(ダイオウ)・甘草(カンゾウ)で構成されています。
槐角丸は、
槐角(カイカク)・防風(ボウフウ)・枳殻(キコク)・黄芩(オウゴン)
当帰(トウキ)・地楡(チユ)で構成されています。
当帰(トウキ)・黄芩(オウゴン)は同じですが、乙字湯の
柴胡(サイコ)・升麻(ショウマ)は脱肛を改善する生薬(昇堤薬)で
大黄(ダイオウ)は痛み・便秘改善に働きます。
槐角丸は槐角(カイカク)・地楡(チユ)は湿熱を取り出血を止め
防風(ボウフウ)が湿を取り当帰(トウキ)・黄芩(オウゴン)で
痛みや炎症を抑えます。
なので乙痔湯は、「脱肛や痔核脱出(いぼ痔がプクッと出たもの)」の
代表処方で槐角丸は「痔核の出血・痛み・熱感・腫れ」の改善薬と
なります。
自分で飲み薬を・・・と思ったときは参考にしてください。
痔の原因は、一般的に暴飲暴食・アルコールの飲みすぎ・
甘い物・辛い者の食べすぎ・ストレス・便秘などです。
また、西洋医学では肛門付近の静脈のうっ血と言われますが
中医学で言うところのお・け・つ!にあたります。
つまり血の滞りガありますよ~・血の巡りが悪いですよ~
というサインです。
痔は慢性化すると治りにくくなるので早めに手当てして下さいね。
