漢方薬はすぐに効かない? | 相談できる薬屋さん  ドラッグ頴田薬局のブログ

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対症療法に優れた西洋医学、問題の根本を治療する東洋医学とカウンセリングを活用し「ココロ」と「カラダ」のバランスのとれた幸せな健康づくりをお手伝いいたします。

「漢方薬は長く飲まないと効かないから・・・」と言われる事が

あります。


多分、一般的に多くの方がそう思っているのだろうと思うのですが、

漢方薬にも効き目の早いものもあるのです。


よくご存知の、麻黄湯や葛根湯 

熱いお湯に溶かして飲んだ後、布団をかぶって温まれば、

ものの30分で寒気が遠のき、汗が出てカゼが治ります。


これは、体を温めて発汗させ、風邪という邪気を体の中から

追い出してしまえばそれで終りです。


麻黄附子細辛湯などは、さらに効き目が早く、効果が現れます。


今すぐ症状を何とかしなきゃ!って時に効かないようなら

薬としての価値があるのか?ってことになりますよね。



長く飲まないと効かない・・・と思われている漢方薬というのは、

多くの場合、不足するものを補うための生薬が配合された処方です。


そもそも不足しているものを補うというのには、とても時間がかかるのです。


なので、こうした処方には、長期間服用することを前提として生薬が配合

されています。


また、同じ生薬でも短期間使う物もあれば、長期間使う物もあります。