「漢方薬は長く飲まないと効かないから・・・」と言われる事が
あります。
多分、一般的に多くの方がそう思っているのだろうと思うのですが、
漢方薬にも効き目の早いものもあるのです。
よくご存知の、麻黄湯や葛根湯
熱いお湯に溶かして飲んだ後、布団をかぶって温まれば、
ものの30分で寒気が遠のき、汗が出てカゼが治ります。
これは、体を温めて発汗させ、風邪という邪気を体の中から
追い出してしまえばそれで終りです。
麻黄附子細辛湯などは、さらに効き目が早く、効果が現れます。
今すぐ症状を何とかしなきゃ!って時に効かないようなら
薬としての価値があるのか?ってことになりますよね。
長く飲まないと効かない・・・と思われている漢方薬というのは、
多くの場合、不足するものを補うための生薬が配合された処方です。
そもそも不足しているものを補うというのには、とても時間がかかるのです。
なので、こうした処方には、長期間服用することを前提として生薬が配合
されています。
また、同じ生薬でも短期間使う物もあれば、長期間使う物もあります。