こんにちは 薬剤師のマツイです。
皮膚病って、よほど酷くない限り自分で治療する事が多くないですか?
確かに命にかかわる事ではないのであまり深刻に考えないですよね。
でもほっておくと
痒みが伴う皮膚炎などは、手の届く範囲はついつい掻いてしまって
炎症を広げてしまったり、自己判断で治療しているうちに慢性化して
皮膚が黒ずんだり、ゴワゴワした皮膚になったり、悪化させてしまう事も
あるのです。
一般的に使用される軟膏や、アレルギー剤・ステロイド剤は
対処療法であり症状は確かに良くなりますが、根本的な解決に
なっているわけではないのです。
昔から「皮膚は内臓の鏡」といわれますね。
中医学では、
「肺は、皮毛を司る」と言われています。
これは、肺という臓器が、皮膚・体毛・毛孔の働きを支配していますよという意味です。
体は、一つの臓器だけで成り立っているわけではありません。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)が
連携し、お互いの臓器を養い・養われる関係で成り立っています。
肺は、脾に養われ、また腎を養う関係になっています。
ここでいう脾は胃と一対となって消化吸収・栄養の運搬を行う
内臓系全体に相当します。
腎は、泌尿器・生殖器・免疫(ホルモン系)を支配する臓器です。
つまり、胃腸が弱いと肺の働きも弱くその肺が支配している皮膚の
働きにトラブルが発生します。さらに肺が弱ると、腎の機能も低下する
という玉突き事故の状況が起こるのです。
皮膚炎を治すには、胃腸を丈夫にしましょう!腸をキレイにしましょう!免疫力を上げましょう!
などといわれるのは、こうした臓器の関係があるからです。
中医学では、皮膚病のトラブルを治すときは、肺を中心にして
脾・肺・腎の関係を考えながら治療をすすめていきす。

