やってやった感
2月。
雪がつもっている。
僕がはじめてライブをしたのは14歳の時で、文化祭だった。
他にバンドはなく、合唱、吹奏楽の中でバンドは僕らだけだった。
全校生徒の前で1曲だけという約束だったが、確信犯のように3曲やった。
2曲目あたりから先生達がバタバタしているのを鮮明に覚えている。
文化祭後、先生に理科室によばれて暗くなるまで正座をした。
あの「やってやった感」は何だったのだろう。
ギターのマッツが、「何かがはじまった日」と高校でふりかえっていた。
今、いくつかの高校生バンドのプロデュースをしている。
随分、行儀がいいバンドだなと思う。
僕は学校の先生でもなければPTAでもない。
むしろ、それとは反対側にROCKはある。
かといって悪さをしてほしいわけでもない。
まず感動しろという事。
人を感動させろという事。
どんなに綺麗でも同じ景色じゃあきちゃうよ。