メキシコの祭り「死者の日」に思う | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

「死者の日」という祭りをご存知ですか?

 

アニメ映画「リメンバー・ミー」で広く知られるようになった

メキシコの祭日です。

 

 

亡くなった家族、先祖の霊が帰ってくる日として

大事にされている行事だということなので

 

 

日本で言うと、お盆にあたるものといえるでしょう。

 

 

ただ、メキシコの人の国民性でしょうか、

故人をしのぶといっても

もの悲しさよりも、

 

 

むしろ生きる喜びや、

先祖から受け継いだいのちや絆への感謝

といったポジティブな面が

前面に出ているように感じます。

 

・・・・・・・・・

 

さて、その「死者の日」にちなみ

11月は、

いくつかの施設で開催しているアートセラピーのワークを

「シュガースカル」

と題して行う計画にしています。

 

 

「シュガースカル」というのは、

「死者の日」に飾られる、頭蓋骨型の砂糖菓子です。

 

この写真は無料写真サイト「写真AC]からいただきました。

 

 

華やかに飾られた祭壇の上に

シュガースカルが乗っているんですけど

ちょっと、見えにくいかなー。

 

 

実際に砂糖で作るのは、私の手には負えませんので

今回のアートワークでは紙媒体で。

 

シンプルなテンプレートに、

色を塗ったり、シールを貼ったりして

デコレーションすることにしました。

 

 

こちらは私の試作品。

不気味でしかない髑髏が

色や飾りを加えることで

明るく、コミカルなものに変わっていくのが

なかなか楽しいです。

 

こっちは、

目が、ちょっとヤラシイ感じになっちゃいました。

 

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実は、このワークは

DV被害者へのアートセラピーについて書かれた論文で紹介されていたものをヒントに、計画しました。

 

 

その論文では、

「このワークの目的は

悲惨なもの、醜いものを、

美しいものに変えること」 だと

紹介されていました。

 

 

「物事をポジティブに見ていきましょうよ」などと

意識改革を強いるのではなくて

 

 

無理のない体験をすることで

いつしか心の方向が変わっていく。

 

アートには、そんな力があります。

 

 

 

 

このブログは

赤ちゃんと悲しいお別れをしなくてはならなかった方を思いながら書いています。

 

 

悲しい気持ちを切り替えましょうなんて

そんな無茶なことは、言えません。

 

 

充分に悲しむことは

喪の作業として、とても大切だと思っています。

 

 

でも、もしかすると、

メキシコの人たちのように

悲しみに変化を作り出す

そんな時間を持ってみることが

役に立つかもしれません。

 

 

もし、やってみたいなと思われたら

このワークのテンプレート、

お分けすることができますので

 

ぜひお問い合わせくださいね。