スミレの花の、柔らかな強さ | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

春爛漫ですね。

 

 

ここ神戸では、

桜の季節はすでに過ぎてしまいましたが、

路傍のあちらこちらに、春の花が顔を出しています。

 

上の写真は、近所で見かけたスミレです。

毎年、この石塀ぞいに、可憐な姿を見せてくれます。

 

 

 

「こんな硬いところから生えてくるなんて

植物の力って、強いんだなあ」

なんて、いつも感心していたのですけど、

 

ふと思ったんです。

 

これは、もしかして「強い」のではないのかも?

って。

 

 

ずっと、

根っこや芽が、硬いアスファルトを突き崩し、

突き破って出てくるイメージを持っていたんですけど

 

 

実はそうじゃなくて

 

硬いと見える地面にも、

わずかなすき間とか、

わずかに弱い部分があって

 

植物は、

そういうところを探り、かいくぐって育ってきているんじゃないか?

 

って思ったんです。

 

 

そうであればこれは、

強いというよりは、

「柔軟」であるからこその芽生え

なのではないでしょうか。

 

 

あるいは

私の持っていた「強さ」のイメージが

それこそ柔軟さのない

「ごり押し」「猛進」といった面に偏っていた

ということなのかもしれません。

 

 

柔軟さ、しなやかさを

私も大切にしていきたいなあ・・・

 

 

と、スミレの花に教えられたような気がして

小さな幸せを感じた春の日でした。