「いのちの選別」!(コロナ・パンデミックの中で) | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

 

今日の投稿は、

たぶん、暗い気持ちになると思うので、

不安を感じている方や

明るい気分を求めている方は、お読みにならない方がいいかもしれません。

(またのブログご訪問をお待ちしています)

 

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今朝、神戸新聞の記事を読んで、

暗澹とした気持ちで、ずっと考え続けています。

 

 

「人工呼吸器の配分問題」 という題で、

森岡正博さんが書かれた記事でした。

重症化した患者さんがあふれ、人工呼吸器が足りない。

そういう事態になったとき、

誰を優先するのか、という問題について・・・

 

 

ほんとうは全文転載したいところですが、

新聞の写メ掲載は著作権に触れるようなので、控えました。

代わりに、参考までに、(神戸新聞じゃないですが)

同様の問題を扱ったネット記事のリンクを貼っておきます。

https://wired.jp/2020/04/05/in-crowded-hospitals-who-will-get-life-saving-equipment/

 

 

 

特に考えさせられたのは、

 

「医療従事者を優先させるべきである、

なぜならば、

回復すれば再び医療現場で働いて

多くの患者の命を救うことができるから」

 

という主張が、すでにあるということ。

 

 

 

そして

障がい者団体が、

 

「障がいを理由にして人工呼吸器をつけない

という選択をしないでほしい」

 

という要望を出しているということ。

 

 

 

重いです・・・・。

 

 

100%、すべての人が納得する答えなど、ありませんよね。

 

 

ただ、強く思うのは、

いのちの大切さは、

「役に立つか、立たないか」

で計れるものじゃない

ということです。

 

 

生きてきた時間の長さで

決まるものでもない。

 

 

私は流産を経験して

ほんの数週間いっしょにいただけのいのちでも

話したこともない、何をしたわけでもない子であっても

どんなに愛おしく大切なものかを知ったから、

そのことも重ねて、考えてしまいました・・・

 

 

人が、いのちの軽重を決めるなんて

あってはならないことだと思います。

 

 

どうか、

こんな恐ろしい選別をしなくてはならない事態になりませんように。

 

 

医療崩壊を食い止めるために

もう少し、自粛生活をがんばりましょう。

事態がいい方に向かいつつある今

ここで一気に

再び悪化することがありませんように。

 

 

そして

医療従事者のみなさん。

感謝しています。

みなさんの心身の健康を、祈っています。

 

 

今日もお読みいただいて、ありがとうございました。

お元気でおすごしくださいね。