亡くなった赤ちゃんを、きちんと哀悼すること | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

 

お盆ですね。

私はクリスチャンですので、特に、お盆のお迎え行事はしないのですが、

皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

 

お盆には、

流産や死産をされた方は、気持ちの負担を感じることが多い と伺いました。

 

親戚が集まるので、

あれこれ聞かれるかもしれない・・・

安易な励ましや慰めを言われるかもしれない・・・

何事もなかったかのようにスルーされるのも、それはそれでつらい・・・

親戚の赤ちゃんを見ると、心が苦しい。・・・・・・・・

 

 

でも、お盆が嫌だというのは、

人間関係の面での話のように思います。

 

 

亡くなった方を思い起こし哀悼する場としては、

お盆はいい機会なのかもしれないと思ったりもします。

 

 

お盆に限らず、お墓参りとか、四十九日とか、いろいろな儀式がありますよね。

私の所属しているキリスト教会では、毎年、教会員合同で、「昇天者記念礼拝」や「墓前礼拝」があります。

 

 

哀悼の儀式って、大事だと思うのです。

 

赤ちゃんを亡くしたご家族は、片時も赤ちゃんのことを忘れてはいないから、

「亡くした赤ちゃんを思い起こす機会」 と言われると、違和感があるかもしれません。

 

でも、

「頭や心から離れない」ということと、

「思い起こす、公に哀悼を表明する」ってこととは、違います。

 

 

「忘れられない」というのは、悲しみに囚われ、縛られている状態。

そうではなく、

きちんと向き合って悲しむということが、大事じゃないかなあと思うのです。

それは、赤ちゃんとの絆を大切にすることにつながっていくんじゃないでしょうか。