2011年から始まった「ゆるキャラグランプリ」が今年(2020年)で最終回を迎えました。

 
 最終回となる「ゆるキャラグランプリ」でトップに輝いたのは…岩手県陸前高田市の「たかたのゆめちゃん」です!!おめでとうございます!!
 
(写真は2019年2月、水戸で行われたイベントで撮影したものです)
 
 
 せっかくなので、私が撮った「ゆめちゃん」の写真を一挙公開!
 
 2016年1月、神奈川県海老名市で行われた「えび〜にゃ」(左から3番目)の誕生日イベントでの写真です。私が初めて参加したゆるキャライベントであり、ゆるキャラ趣味の原点でもあります。 
 
 ゆめちゃんは「ゆる党」というゆるキャラユニット(?)の一員で、他にはさのまる(栃木県佐野市)、ふっかちゃん(埼玉県深谷市)、えび〜にゃ(神奈川県海老名市)、あゆコロちゃん(神奈川県厚木市)、えぼし麻呂(神奈川県茅ヶ崎市)の5体が所属しています。
 実は私、「ゆめちゃん」以外の「ゆる党」メンバーの故郷に全て行ったことがあって、神奈川から深谷と佐野に足を運んだのは私の誇りですチョキ
 
 2016年2月、栃木県佐野市にて。椿の柄の着物を着ています。
 椿は陸前高田市の花です☆
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 これは2016年6月、埼玉県深谷市でのイベントかな?色々な衣装を持ってます(笑)
 
 
 「たかたのゆめちゃん」が最後のゆるキャラグランプリでトップに輝いたのは「人気」「可愛い」という要素もあるでしょう。だけど、今の時代、ゆるキャラの魅力は「可愛さ」だけでは計れないと思っています。大切なのは「地域のため、人のために何をしてきたのか」だと思うのです。
 「ゆめちゃん」の場合、陸前高田市のPRだけでなく、東日本大震災の復興への思いと防災への考えを発信し続けてきたことが高く評価されたのだと思います。
 
 ゆめちゃんは、災害が起きたときはいち早く、安否を気遣うツイートを発信し、必要があれば、他のキャラクターに募金や支援を呼びかけることもあります。
 2016年4月に熊本地震が起きたときは、埼玉県の大宮駅前で他のキャラクターと募金活動を行ったことがあります。
 
 
 埼玉県志木市の「カパル」から寄せられた、心温まるエピソード。ゆるキャラが「架空のもの」「作り物」でないことをはっきりと感じたツイートでした。

 
 
 この「カパル」のツイートからも読み取れるように、ゆめちゃんにとっての活動は、東日本大震災が起きたときに沢山の人に助けてもらった「お返し」なのだと思います。
 そして私も、ゆめちゃんから学んだことを世に「お返し」できたらと思うようになりました。
 
 前述しましたが、私は「ゆめちゃん」以外の「ゆる党」メンバーの故郷を全て訪問したことがあります。残るは「ゆめちゃん」の故郷、岩手県陸前高田市のみ。私のゆるキャラ趣味の原点である「ゆる党」のメンバーの故郷を全て訪問することが夢なのです。特に、東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市は、私が生きているうちに必ず、自分の目で見ておかなければならないと思ってきました。
 
 あの震災が起きてから9年半が経ちましたが、東日本大震災で被災した都市の多くは「地方都市」であり、街や生活を再建させても、故郷に人が戻ってこないという現状があります。陸前高田市もおそらく、そのような現状があるのでしょう。実際、陸前高田市内を走っていたJR大船渡線は、大津波による被害を受け、気仙沼~盛の区間ではBRT(バス高速輸送システム)での仮復旧が進められてきましたが、2020年4月に鉄道事業が廃止されることになってしまいました。
 「人」あっての復興であることを考えると、震災以前の水準に回復することは難しいのかもしれません。
 
 被災地の現状を自分の目で、実際に見て確かめること。その現状を「言葉」にして発信すること。そして、震災を知らない子どもたちに語り継いでいくこと。それが「ゆめちゃん」繋がりで陸前高田を知った私ができる「お返し」なのかな、と思います。
 
 
 長々と書いてしまいましたが、たかたのゆめちゃん、グランプリおめでとう!!そして、ゆるキャラグランプリに出場されたゆるキャラの皆様、本当に本当にお疲れさまでした!!
 
 古代から「八百万の神」が存在する日本だからこそ生まれた、最高の文化、それが「ゆるキャラ」!
 日本のゆるキャラは世界に誇れる文化です☆