◆五コマ目「医師×臨床心理士×広告会社勤務のOL時代…いろんな視点で見えてきた女性の生き方・働き方」
吉野一枝先生



一般的でない経歴で医師になったその経緯を面白おかしくお話ししていただきました(^▽^)
面白すぎてメモ取るのも忘れて聞き入っていたので記憶違いもあるかもm(__)m

高校生の頃(?ほらもう怪しいw)
医者になろう!と決意し、医大受験するも失敗。
浪人して再チャレンジするにあたり、親からの支援は受けられず。
「家には置いてやるから勝手にやれ」状態。
私立の学費は出さない、と言うことで目指せるのは国立の医大のみ。

予備校に通うために始めたアルバイト先で気に入られ正社員に。
家を出て一人暮らししながら仕事に没頭する毎日。
仕事に疑問を感じたある日
「そうだ、医者になりたかったんだ!」
と思い出し、29歳で再び受験生に。

仕事は辞め、実家戻り、その時入れる予備校に入学して勉強。
近年話題になっていた医学部受験における女子受験生の扱い、浪人生の扱いのお話も絡めつつ
何度かの冬を超え、見かねた親から私大受験も認めてもらって晴れて医大合格。

38歳で医者になったので、研修生ながら見た目にはベテラン医師に見えたのが功を奏す。
看護師さんからも信頼され、師長さんクラスとも同年代なので意思の疎通がしやすかった。

消去法で選んだ婦人科だったが、入院患者さんのお部屋で夜な夜な開催されてた女子会(?)での会話の中に治療のヒントがあると考える。

そんな中、ガンの心理療法を学びに2000年1月1日にアメリカに渡り、帰国後臨床心理士の資格を取得。

医療の現場において、患者中心でない医療が行われていることに疑問を抱く。
患者に決定権がない、医者の言いなり、それよりも強い意志を持って医者に意見できる患者も少ない。

自分のやりたい医療ではないと感じる。
患者が真ん中にいて、その周りをプロの医師団がサークルとなって囲み、みんなで知識を出し合って治療していくのが理想。

「先生、頑張って下さい」ではなく、患者自身が治す為の努力をする。

女性ホルモンの知識を女性は持っておくべきだし、それをうまく利用する事で病気の予防、生活スタイルの改善にもなる。

日本においては女性医学は遅れている。
まず、法律がない。
法律がないと予算がつかない。 
女性医療は予防が大事。それにはかかりつけの婦人科を持っておくことが有効。

今はネットの時代で調べればいくらでも情報は得られるが、どの情報が正しいのかを見極める力が現代人には足りない。
特に女性ホルモンの話など調べるとネガティブな情報がたくさん出てきてしまうので、専門家の力を借りた方が良い。

性教育が足りていない。
女性ホルモンの仕組みなど、学ぼうと思って学ぶ機会を自分で作って勉強し、それをうまく日常に落としこむことで健康を手に入れられる。