甘えたかったのは私のほうだよー




小さい頃、

兄がぎゃんぎゃん

泣いていたことがありました

 

母が買い物に出かけてしまい、


おばあちゃんと兄と私は


家でお留守番していました

 


不安になった兄は、


おばあちゃんの元で、


号泣してしまいました

 



私はのんきに、


玄関マットの端のピラピラ出ている毛束を、


一つ一つ丁寧に並べていました

 




母が帰ったとき、


おばあちゃんは私のことを


『まじめでいい子だったよ~』

と褒めました




 

でも、、、


それは違うんです

 




本当は私も寂しくて、


泣きたくて、


不安だったんです




 

『大丈夫。

お母さんは帰ってくる。


いい子にして褒めてもらうんだ・・・』




 

ずっと不安な気持ちを押し殺し、

大丈夫だと自分に言い聞かせました。




 

玄関で整理整頓していたのも、


私がいい子にしていたことを、


母に一番に見てもらいたかったからです。

 

 


“いい子にしなければ”と思う気持ちは、


大人になっても続き、

 

次第には、


家での居心地の悪さを


感じるようになりました。






 

『感情を出さなければ、


家族と仲良くなれない。』

 

ずっとそう思っていました。

 


 


そこには、小さい頃からの、


“完璧でなければならない”


ということへの執着が、


無意識のうちに


働いていたのかもしれません。

 



 

完全ではない自分がだめなのではなく、


完全でなくてはいけない


自分を責めている状態に


気づくことが大切でした。

 



 

体もそうです。



 
“完全でなくてはいけない”という焦りは、


いつの間にか、体を追い詰めていきます。

 


 

“しなければいけない”を手放して、


今の自分を受け入れることこそ、


大きな一歩につながっていくのではないでしょうか。

 



責めてばかりでは、


前に進めないのかもしれません。




ふと、

そんな昔のことを思い出しました






ふみか