―絵本パパラギが教えてくれたこと―

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私は日なたにいる。

お前は日かげに行け。

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ある男が言う。

『このヤシは私の物だ。』




ヤシが、

彼の小屋の目の前に生えているから、

そう言うのだ。




まるで、

ヤシの木を

自分で生やしたように。




ヤシは誰のものでもない。




自然の大きな力が

作ったものではないか。





果物だろうと、

水だろうと、

森だろうと、

たとえひと握りの土であろうと、


いつも誰かがそばに立って言う。





『これは私の物だ。

わかったか。

私の物に手を出すな。』




みんなの目には怒りが、

唇には軽蔑が

浮かぶのが見える。






これがパパラギなのだ。






百枚の“むしろ”を持っていても、

持たないものに、

一つもやろうとしない。





小屋の天井まで食べ物があって、

彼と家族が

一年かけても食べきれないほどでも、





食べ物がなく、

飢えて青ざめた人を探そうとはしない。





パパラギは、

実も葉も落としたくない、

ヤシの木のようだ。






『これは私のものだ!

取っちゃいけない!

食べちゃいけない!』





ヤシは自然に実を落として、

新しい実を結ぶ。





ヤシはパパラギより、

ずっとかしこいね。





だれか一人が

たくさんのモノを持つのは、

大自然の心ではない。





だれか一人が

『私は日なたにいる。

お前は日かげに行け。』


というのも、

大自然の心ではない。





みんなが

日なたに行くべきである。




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パパラギとは、

私たちのような、

先進国に住む人々の事をいいます。




この【絵本パパラギ】は、

南の島に住む一人の男が、

私たちの住む先進国に行った時に、

感じたお話を書いています。




私たちが生きている、

当たり前のような毎日は、

じつは

当たり前ではないのかもしれない。




そんなことに

気づかせてくれるかもしれません。



ふみか




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