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例えば

悲しみという闇を払うために



自分の外へ

何か楽しそうなものを

探しに行っても、



結局それが通過してしまえば

再び悲しみに支配される。






待っていれば

太陽はいつか必ず

現れるかもしれない。



けれど太陽は

結局悲しみを一時的に

見えなくしてくれることしか

できないのだ。




自分を最後に照らすものは何か、、、

自分自身でしかない、

ということだ。



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どうしたら幸せになれるのか、、、

10代の頃は

いつも必死にもがいてた。



でも、

大人に近づくにつれて、

幸せじゃなくてもいいから、

どうか傷つきませんように。

って願うようになっていった。



平凡に。

みんなと一緒の感じで。

大人しく。

大人しく。



本当は、

理想とか、夢とか

たくさんあるのに、、、



私にはできっこない。

もう苦しみたくない。






大人しくしていたら、

晴れの日も、雨の日も

来なくて。



ずっと、

曇りのまま

平凡な日々が過ぎていった。




そんな時に人づてに聞いた言葉がある。

『あの子もったいないね。』



尊敬している人から言われた言葉。



うん。

分かってる。

そんなのとっくに分かってる。

いのち無駄にしてるなぁって。



本当は

晴れの日が欲しいんじゃない。



雨の日も受け止められる

“強さ”がほしかった。



でも、そんな私も、

アトピーという

逃げられない壁にぶち当たって。



上り始めは苦しくて、

どうやって登ったら良いのかも

分からなくて。



必死に努力して。

泣きわめいて。



それなのに、

壁を登っていくにつれて、

どんどん心が軽くなっているのに気がついた。







そこで得たたくさんの経験や知識が、

雨の日も乗り越えられる人間に

私を育ててくれた。



上る前は、

一歩踏み出したことを

あんなに後悔していたのに、



上りきったあと私は、

『なんで早く登らなかったんだろう。』

なんて後悔していた。



これからは、

喜んで雨の中にも飛び込んでいきたい。



その先にある景色が

とんでもなくキレイなことを

知ってしまったから。







ふみか