人生の糧となる卒業制作
おはこんばにちわ更新サボり気味のふみシャンです。一度途切れると、急に緩んでしまうものですね。我ながら意志は弱めですでも大丈夫、ただ寝てたわけじゃない。と、言い聞かせる。昨日はブログどころじゃなくて(コラ)、卒業制作のオンライン展示会&表彰式がありました。そしてなんとわたし、シェフィールド大学のランドスケープ学部からEXPERIMENTAL LANDSCAPE DESIGN AWARDという賞をいただきました!びっくりです。仲の良い子たち数人も、大学以外のスポンサーからも賞をもらっていました!!!誇らしい!そんなわけで昨日は、友人と営業再開したばかりのパブに行って祝杯をあげておりました。https://themediaunit.group.shef.ac.uk/landscape-architecture-2020/卒制のオンライン展示会は、一般公開されています。カラフルだし、いろんなスタイルがあって、見るだけで楽しいので、ぜひご覧ください。(ちなみにわたしのは48,49ページです!!!!!)卒業制作振り返ると、なんかいろいろ大変だったなぁと思って、ここに書き留めておきたいと思います。その前に卒業制作の説明をチラッと。【ランドスケープっていう分野】わたしが勉強している分野は、Landscape Architectureという分野です。超簡単にいうと、屋外空間を設計する分野で、個人宅の庭や、公園や、広場などをデザインします。都市計画に関わることもあります。(本当はもっともっともーっといろいろあるのですが今日は割愛)建築との違いは、屋外なので、植物をはじめ、水とか太陽光とか野生動物とか自然現象も扱うことかな、と思います。環境問題に関心があるわたしには、まさにこれだ!!!というような分野です。例えば、より素敵な公園が近所にあれば、人々が自然に触れることができて、環境への関心を持つ人も増えるかもしれないし、人と人とのコミュニケーションが生まれてより豊かな生活ができるようになると思います。ランドスケープをやっている人は、みんなそういう情熱を持っていると思います。人と自然、人と人を繋ぐ素敵な”場”をつくりたい。そんな分野です。【ランドスケープ学生の卒制】シェフィールド大学ランドスケープ学部修士の卒業制作は、世界中のどこでもいいので、自分で設計したい場所を一つ選んで、調査(地形、植生、歴史、文化などなど)、設計のコンセプト、マスタープラン(平面の設計図)、詳細の設計(どんな植物を植えるとか、ベンチの構造とか)などをします。本当に個人個人で違うので、自分がどの場所を、何をテーマに、どういう風に変えたいのか、もっと言うとなぜその場所なのか、なぜそのテーマなのか、課題はなんなのか、なぜそれが課題なのか、どうやって解決するのか、何にフォーカスして解決するのか、どんな未来をつくりたいのか、、、すご〜〜〜〜く考えます。そしてそれを、どうにかこうにかヴィジュアルで表現します。もちろん設計図も必要だけど、コンセプトや場所の雰囲気を伝えるために、絵を描いてもいいし、模型を作ってもいいし、動画を作ってもいいし、なんでもありです。だからこそ、難しいし、楽しい。いや〜楽しい。【わたしの卒制のテーマ】設計の対象地は地元広島の海辺に計画されている公園にしました。広島にずっと住んでいたけど、地元で海に”足を踏み入れた”経験が全然ないなぁと思って、なんでこんなに近くにある海に、全然親しみを感じないのか疑問に感じて、もっと人と海の関係について考えてみたいと思いました。いろいろいろいろなプロセスを経て、最終的にわたしの卒制のテーマは、一言でいうと”文化的時間”になりました。プレゼンテーションの中では、"The Cultural Sense of Time" と表現しています。もう少し詳しくいうと、月の満ち欠けや潮の満ち引きに頼っていた昔の日本的な時間の流れ方とか、”太陰太陽暦”に興味を持ちました。そもそも日本では、太陽の動きをもとに1日が定義され、月の満ち欠けで1ヶ月が定義されていたのに、西暦の導入と時計の普及、都市化と24時間営業のお店、グローバル化などの影響で、日々の太陽や月の動きをはじめとした自然の変化や、そのような変化のなかで時間の流れを感じることを、忘れそうになっているのではないかと思ったのです。そして、月の引力で起こる潮の満ち引きが、わかりやすく楽しめる場所があれば、もっと海との繋がりとか、自然現象を暦として生きていた感覚を取り戻すきっかけになるのではないかというのが、デザインの背景として一番コアになる考えです。卒制の中の最後の絵、瀬戸内の風景と、月の満ち欠けと、潮の満ち引きのイメージ月の形と海面の高さはリンクしているし、海は空の色を映すっていうことも伝えたいポイント。https://themediaunit.group.shef.ac.uk/landscape-architecture-2020/詳しくは48,49ページへどうぞ。英語ですが、なんとなくわかってもらえると思います。そのためのヴィジュアライゼーションのはず…左のページ、タイトルの下に、作品全体へのリンクもあるので、ぜひ見ていただきたいです!!個人的には大満足の卒業制作で、賞までいただけたので本当に嬉しいです。でも本当大変だったな〜!【卒制のスケジュール】クリスマス休暇中(12月半ばから1月半ば)の課題が、卒業制作で何をするかまとめた冊子をつくることでした。冊子は ”Project Brief” っていいます。なので、クリスマス休暇に、大体みんな選んだ設計対象地に行って、写真をとったり、各種調査を行います。1月半ばに春学期が始まったら、卒制が本格始動して、3月の終わりに中間発表、5月末に最終提出とプレゼンテーション、というスケジュールでした。卒制の期間は、授業は週に3回、2時間ずつ程度しかなくて、あとの時間は卒制を個人でどんどこ進めます。テーマごとで4,5人に一人、チューターの先生がつくので、週に1回、チューターの先生と進捗をシェアしてアドバイスをもらいます。【運が悪いにも程があるやろ】そんな風に進むはずの卒制でしたが、わたしたちの学年は本当に運が悪かった!ストライキまず、2月の終わりから、3週間のストライキがありました。先生たちが、年金?の待遇改善を求めて、3週間の間、授業とかチュートリアルとか、いろいろボイコットしたのです。ストライキ自体は結構普通のことで、去年もあったのですが、今年は2月のストライキが実は2回目で、クリスマス休暇前にも2週間のストライキがありました。はじめのストライキで年金?が改善されなかったので、2回目も決行されたんですね〜。2回もあるのはあんまりないんじゃないでしょうか。先生たちの権利は大切だし、ちゃんと主張してて偉いと思う反面、学生にとっては利益はひとつもなくて、授業もミーティングもキャンセルになるし、メールに返信もくれないし、特に卒制始まったばかりで、正直何をどうしていいかわからない、っていうわたしたちの学年には、影響はとっても大きかったです。ラッキーなことにわたしのチューターであるDavid先生は、ストライキに参加していなかったので、わたしとわたしのグループメイトは毎週フィードバックがもらえました。チューターが決まってから一連のストライキが始まったので、そこでサポートの差が出るのは本当にフェアじゃないなと思いました。露頭に迷っている友達を横目に、自分たちだけチュートリアルがあるってのもそれはそれで辛かったし、どうにか、「わたしはDavidにこんなアドバイスをもらったから、あなたもこう考えたらどう?」ってたくさん話したり、励ましたりしていました。本当に見てて辛かった…でもわたしは本当ラッキーだった…そしてコロナストライキが終わって、やっと通常に戻るかと思ったその週の金曜日に、コロナのせいで学部棟は閉鎖されました…学部棟が閉鎖されると、学部棟の売店で大判の紙とかトレーシングペーパーとか粘土も買えないし、そもそも寮にはそんな作業スペースがないので、大きい図面とか模型をつくることができなくなります。プリンターとか、スキャナーとかも使えなくて不便だったなぁ。手作業でやろうと思っていたほとんどのことは諦めざるを得なくなって、わたしの苦手なパソコン作業に切り替えなくてはいけませんでした。あとはやっぱり先生と面と向かって、図面を広げて、直接書き込みながらアドバイスをもらったりできなくなったのはとても大きいです。イースター休暇を挟んですぐに、オンラインチュートリアルに切り替わったけど、オンラインだと図面を見ている時はパソコン画面は図面でいっぱいで、先生の表情は見えません。図面の上に簡単な線を書き込むこともできるけど、手書きほど滑らかではなくて、”スミマセン、何言ってんですか???”って聞き返すこともしばしば。すぐネットで検索して共有できるのは便利でしたけど。そして個人個人別々のことをしているとはいえ、同じ空間に頑張る仲間がいるっていうことの貴重さを実感しました。ちょっと疲れた時に,"Heyyyy how's everything going~~~???"”Coffee ~~???"って絡みに行ける友達がいること、自分がどんなことやってるのか説明したり、考えを話して意見をもらったり、その絵いいね、このスタイルかっこいいね、これは何?、これどうしたらいいと思う?そういう小さなコミュニケーションがどれだけ精神的支えで、かつインスピレーションの源になっていたか、ひしひしと感じました。一人寮の中で行き詰まった時、辛かったな〜〜!!!!!!あの日々が懐かしいし、恋しいしあの感覚を二度と味わえないまま卒業することになりそうです。悲しい。【それでもみんな乗り切った】そんな状況だったけど、それでもみんな乗り切った!オンライン展示会を見て、本当に誇らしく思います。みんなのプロセスを間近で見ることはできなかったけど、素晴らしい作品ばっかりで、昨日のオンライン表彰式はとてもハッピーな雰囲気で、みんなそれぞれ、制約だらけの中、頑張りました。昨日友達と会って、”なんかいろいろ大変だったけど、おかげで私たちはは相当強くなったよね”と話しました。これを乗り切れたのだから、なんだって大丈夫だと思えます。”生きていく糧”ってこういうものなのかも。この気持ちを忘れないように、人生突き進んでいこうと思います。ズンズンふみシャン