スリ・ユクテスワが弟子達に講義をしていた時に親友のラーマの話もした。ラーマはユクテスワと共にラヒリ・マハサヤの弟子だった。その頃にラーマはひどいアジア・コレラにかかり、二人の専門医が診療に来た。

 ユクテスワはラヒリ・マハサヤの家に駆けつけてそのことを訴えた。ラヒリ・マハサヤは明るく大丈夫だと請け合った。ユクテスワがラーマのもとに戻ると、診ていた医者があと一、二時間しか保たないだろうと言った。

 ユクテスワは再びラヒリ・マハサヤのもとに引き返したが、ラヒリ・マハサヤは必ず良くなると断言した。ユクテスワがラーマのもとに戻ると、すぐにラーマは息絶えてしまった。ユクテスワはラヒリ・マハサヤにそのことを話すと、まず落ち着いて瞑想をしなさいと言った。そして昼から明け方までラヒリ・マハサヤは瞑想していたがユクテスワはついに落ち着くことはできなかった。

 その後ラヒリ・マハサヤはユクテスワに、なぜ薬が欲しかったのに言わなかったのかと問いかけた。そして近くのランプの中のヒマシ油をラーマに7滴飲ませなさいと言った。ユクテスワがその通りにすると死んだはずのラーマが起き上がり、ユクテスワと共にラヒリ・マハサヤのもとを訪れて感謝の言葉をささげた。