前回に続いてサティア・サイババについて『ヴィジョン・オブ・サイ』から紹介する。

 サイババが住んでいたプラシャンティ・ニラヤムに永住する人は次の五つの規律を守るようにサイババから言われていた。


一 沈黙

 沈黙が霊的規律の第一歩であり、ほかの規律をもっと楽に実行できるしてくれる。沈黙が自制心を養い、怒り、憎悪、悪意、貪欲、奢りを感じることを少なくする。神の足音を聞くことができるのは沈黙が心を支配しているときだけである。

二 清潔

 清潔は信心への道である。神を心のなかに宿らせたいなら、内面も外面もかならず清潔にしておきなさい。

三 奉仕

 奉仕は人が苦しむとき感じる苦悶からあなたを救ってくれる。奉仕することであなたの視野や知覚は広がり、人に深く同情できるようになる。波はすべて同じ海にあり、同じ海から同じ海へと流れていく。セバはこの考えをしっかり植えつけてくれる。

四 愛

 反応、結果、報酬を求めたり、こだわってはいけない。愛は呼び掛ければ、反応してくれる。愛とは神である。愛に生きることだ。

五 怒らない

 どんな人にも見下した態度を取ってはいけない。人間の誰もが全知全能の神が怪談ドラマのなかで割り振られた役割がある。どんな存在も軽んじたり、侮辱したり、傷つけたりしてはならない。神は万物に宿る。あなたが誰かを軽蔑するのは神を汚す行為だ。


 セバは奉仕の意味である。プラシャンティ・ニラヤムは最高に平和な住居という意味になる。最後にこの規律についてサイババが話した言葉を紹介する。

「私はプラシャンティ・ニラヤムの永住者に五つの規律を守るよう命じてきた。この点について話してみよう。なぜなら、この規律を知ることで、あなたがたの住む家や村をプラシャンティ・ニラヤムに変えなくてはいけないからだ。」