飯豊連峰 2022.9 ③ | ふみの山散歩

ふみの山散歩

丹沢をベースにウロウロしてます〜^^

 

(つづき)

 

 

2日目

 

門内岳〜北股岳〜梅花皮小屋〜烏帽子岳〜御西小屋〜大日岳

〜御西小屋〜駒形山〜飯豊山〜本山小屋

 

 

 

門内小屋でのテント泊。

夜は予報通り雨が降ってきて風も強かったです。

寝返りを打つとその部分が

風でふあっ!と浮くほどでした。

 

 

この日の行程はCT休憩なしで12時間、と長かったので

4時には出発したいところでした。

ところが早朝には雨も止むという予報だったのに

5時になっても5時半になっても雨が上がる気配すらしません

風も相変わらずです

 

 

予備日は用意できなかったので

今日予定通り進むことができない様なら

撤退するしかありません

 

 

どうする?

雨の中このまま進んでもいいけど

今日は一番楽しみにしていた稜線歩き。

行くことはできても何も見えないかもしれない。

それでもなんとか先に進んで最終日となる下山の3日目を楽しむか、

ここで撤退するか。

 

 

散々2人で迷って

今回は残念だけれど撤退しよう、と決めました

ここまで来たけれど、

このまま歩き続ける(何も見えない)道は

私達の歩きたい道ではないと思ったから。

6年も待ったあの歩きたい道ではないのなら

今回も諦めようと。

 

 

引き返して下山するなら交通事情のこともあるので

こちらもまた時間がありません。

さっさと準備してさっさと下山をしなければなりません

 

 

互いにザックに荷物を詰め込んで

撤収作業に取り掛かっている時

ザックに詰め忘れていたビールがコロン・・・と転がりました

 

 

 

 

あ・・・・。

 

 

 

それを見て2人同時に

「飲むかっ!」と口にだし

思わず吹き出す

 

 

私達ってどーしよーもないよねー

こんな時だってのに

何言ってんだか

 

 

だけどこれをキッカケに途端に明るい気持ちになり、

心が吹っ切れた気がしました

そのビールを拾い、ザックに詰め直したその時

ふと、雨の音がしていないことに気が付きました

 

 

あれ?

そーっと前室のジップをあげてみたら

なんと。

 

 

 

雨が上がり風も止まっています

 

 

どうしよう。

これ、予報遅れで上がったね

行けるね・・・

 

 

 

そして。

 

 

 

よし、行こう、

となりました

 

 

 

固めた気持ちですが

再度切り替えます

 

 

 

テントを撤収する時、雨でぐちゃぐちゃになってるかと覚悟してましたが

風が強かったせいなのか、意外にもテントはからりとしていて

濡れていません(ビックリ!)。

手際良く撤収もできて、

とりあえずは門内小屋に急ぎます

 

 

 

昨夜払い忘れていた利用料を支払います

 

小屋に入ると小屋泊の人達は全員、すでに出発していました

小屋だと案外あの雨の音も風の音も、

さほど気にならなかったのかもしれません

 

 

 

門内小屋の中。

定員は30名と書いています。

2階もあるので詰めればまあいけるかも。

 

 

 

 

お手洗いを済ませ出発です

まずは「門内岳』へ。

そういえばまだ登頂していなかったのです w

 

 

 

門内岳。

お邪魔します。どうか一日無事に歩けますように。

 

 

いよいよ、楽しみにしていた稜線歩き。

この時全身レインを纏ってますが雨が降っていたわけではありません

いつ降るかわからない空模様だったので

着替えの時間を惜しむためにあらかじめ来ていたのです

(結局一枚、また一枚と脱皮していきますがw)

 

 

 

 

 

 

 

よしっ!行くぜ!飯豊!

ピャー♪

 

 

 

 

 

最高ー

 

 

 

 

 

紅葉に埋もれてもニヤニヤ。

 

 

 

 

北股岳。

お邪魔いたします。どうか1日無事に歩けますように。

 

 

 

よろしくお願いします

 

 

 

曇ってる。

だけど青空でないことに気がつかなかった

 

それって心が最高の青空だったってこと

 

先の方に、梅花皮小屋(かいらぎこや)が見えてきました

 

 

ちょっと中をチェック^^

 

 

 

 

キレイですね^^

こちらも定員30名だそうです。

 

 

 

梅花皮小屋を過ぎて歩いてましたら

昨日お話ししたクルーが先行していました

通り過ぎた時に気がついたのですが

その中にYou Tuberで有名な「かほちゃん」がいました

 

私はYou Tubeをあまり見ないので

よく知らないのですが皆さんのブログで

あ、有名な方なんだな、くらいに知っていたのです

 

 

 

↑まめさんが通り過ぎてから撮った写真。

 

 

2番目がかほちゃんです^^

 

 

 

 

梅花皮岳に到着

 

 

 

ここからまた少し雨が降りだし、傘をさして歩きました

 

 

青空を望んでいるはずなのに

青空がないことが気にならず

雨さえ降っているのに

ここを歩けてずっと、最高だ

幸せだと思っていました

 

 

この滑らかさ。このたおやかさ。いつまでも眺めていられる稜線美でした

 

 

 

でっかい飯豊。ちっさいワタシ。

 

 

 

 

歩けてよかったな

 

 

 

 

 

ここを歩きたかったんだなー

 

 

 

 

 

この飯豊は当初、夏山として計画していたのですが

秋にしてよかったね、と話してました

紅葉による山の彩で、より、この山の存在がはっきりくっきりと印象に残る。

もちろん夏のお花畑も見てみたいけれど(→きっといつか再訪しよう!)

今回はこの季節に歩けて2人とも大満足です

 

 

 

 

「天狗の庭」

 

 

 

 

池塘が2つあります^^

 

2つあると山の目みたい^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一週間〜10日後くらいは更に彩が増えていたみたいだったけど

 

 

 

 

 

この時でも十分でした^^

「味道楽のふりかけ山」(命名アタシ)

 

 

ヤマハハコもまだあった

 

 

 

 

そろそろ御西小屋に着きます(紅い点はアタシ)

飯豊は稜線まで上がってしまうと上の写真の様になだらかな道も多いので、

トレランさんにも数人とすれ違いました

気軽に来られる場所にお住まいなら、さぞ気持ちいいだろうなと羨ましい気持ち。

だけど私達は初めてな上、滅多に歩ける山域ではないのでじっくりじっくり、

歩けることの方が幸せでした

 

 

 

 

 

振り返ると歩いてきた道。手前の黄金色の山肌に萌えます♪

 

 

 

そして御西小屋

 

 

こちらも避難小屋(中を撮るの忘れました!)。

こちらも定員30名だそうです。

そうは言ってもパッと中を見た感じでは先の二つよりも幾分コンパクトであった印象です。

この建物の後ろに外トイレがありました^^

 

 

 

こちらにザックをデポして(後ろに見えてる)大日岳をピストンするつもりです

ここから大日岳までCTで往復3時間と40分。(行き2時間帰り1時間40分)

実際はそんなにはかかりませんでしたが参考までに。

 

 

まめさんは初め「俺はちょっとしんどいからやめておく」と

言ったのですが私の中には行かない選択肢は微塵もなく(笑)、

持ってきたアタックザックに荷物を詰め替えたりと

イソイソと準備をしていました

 

 

その間にまめさんの気が変わったので(笑)

結局は2人で行くことができましたよ

(私のメラメラ感に押されたのでしょうか w)

 

 

まめさんはアタックザックがなかったので

小さなお買い物袋に必要なものをつめてました(笑)

 

 

 

御西小屋から大日岳もステキ稜線。

歩き始めた瞬間から

「行くことにしてよかった!」と思ってました

(たぶんまめさんも)

 

スバラシイ

 

 

 

大日岳はシルエットが美しい。

飯豊連峰の中の最高峰、大日岳は唯一、新潟県に入ります

そして稜線を降りる最後まで

見送ってくれることになる山でした^^

 

 

 

〜〜♪

 

 

 

 

やはり、・・・いい(で)

 

 

 

 

ほぼ空身なのでスイスイ歩けました

私が着いた時にはまだそれほどではなかったけど、

まめさんが到着した頃にはすっかり雲が・・・残念!

 

最高峰ゲット♪(というより全山歩きたかったので嬉しい〜の気持ち。)

 

 

 

ここでパンを食べたり補給をして

また御西小屋まで戻ります

 

ガスがどんどん湧いてきました

 

 

 

 

 

 

途中に夏の名残?イワカガミが一輪だけありました!

 

 

 

 

そういえば夏の飯豊には固有種の「イイデリンドウ」

という花が咲くのですが、いつか見に来てみたいものですね

 

 

同じような写真ばかりですみません

実際はもっと素敵なのですが。

 

 

 

 

帰ってきました!

 

帰路に少し雨に降られたので、レインを拭いたりお手洗いを借りたりして

少し休憩してから、再出発しました

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

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