7/20〜21
北沢峠をベースに
甲斐駒ヶ岳と未踏だった仙丈ヶ岳を歩いてきました
北沢峠に行くバスは始発でこんな感じ(・・・げ)↓
増便も出ていましたがなんとか一台目に乗車できました
と言っても補助席。
ザックを膝に載せて運ちゃんの説明を聞きながらガタゴトと揺れながら進みます
眠気もありちゃんとしたシートだったら眠ってしまうところですが
補助席のため隣の方の迷惑になってはならんと
必死のパッチで腹筋使って揺れに耐えました
到着前からさりげなく疲労・・・・
揺れ(と眠気)に対する忍耐は強いられたものの
前の方の補助席に座っていた為、降車もさっさと出来ました
ベースとなるテン場へは2番目に到着
(テン場を管理されてる長衛小屋↑)
小屋で受付を済ませてまずはテントを張っておき、
早速初日は甲斐駒ヶ岳へ。
仙丈ヶ岳は未踏と書きましたが
北沢峠からの甲斐駒ヶ岳も実は未踏です。
今回のこのプランは「いつか」と思いつつも
過去に何度もアップされる他人の記事で
既に経験済みな気持ちになってしまっていたので
なかなか機会を作れませんでした
(情報を見過ぎていてウキウキしなかったのです)
因みに尾瀬もその類でしたが、
どちらも実際行ってみると
やはりなぜ人気なコース(プラン)なのかが
分かりますよね
そーかそーか、
そーゆーことか、と思うのです
百聞は一見にしかず。
小屋の前の橋を渡ってスタート
防水靴下は持ってきているが
穴のたくさん開いたトレランシューズで濡れるわけにゃーいかん・・・
なんとしてでも濡れたらあかん・・・
と思いながら沢を跨ぎながら進みます(→大丈夫でした♪)
しかしさすが南アルプス、やっぱりどの沢も水がキレイこと!
そして南八ヶ岳の森のような、
苔の樹林帯もステキでした
暫くずっと沢の音と共に進みます
苔〜♪
寝転びたいほどフワンフワン♪
ほどなくして「仙水小屋」通過。
こちらにもテン場はあります
週末の混んでいる時期などはいっそこちらまで上がっちゃうと
静かな夜が過ごせる時もあるかも。
そしてビックリ
こんな所に出ました↓
なんじゃこれ〜
落石大丈夫かいなと思いながら
ここを直登するのではなく右に折れて進みます
岩岩の中に白いモジャ子。苔の一種でしょうか。
左も右もこの岩岩。独特の雰囲気。
暫く進むと「仙水峠」。
ここから翌日に歩く仙丈ヶ岳がキレイに見えていました^^
鳳凰三山も^^↓
そして富士山も^^↓
仙水峠から「駒津峰」までは
ひたすらに樹林帯の中を登りあげます
下りは苦手な分、登りはいつもホイホイ登ってしまい、
先に到着してハイマツを風除けにして
こっそりモグモグ・・・している所を
後から来たまめさんにパパラッチされる↓
あ・・・お先に頂いてま〜す♪
ここから少しずつ岩場も出てきて
ちょっとしたアップダウンを経て進みます
石楠花もまだかろうじて残っていました
そして「六方石」通過
ここからは正面に甲斐駒ヶ岳が見えるんですが
登りのこの時間はちょうどガスが少しかかってしまいました
(目の前の岩場の後ろ側が甲斐駒)
足元にハワイアン風な草がありました↓
真ん中赤いの不思議
後ろの甲斐駒さんお出まし♪
ここで目の前の岩場を通過する所謂「直登コース」と
右側からこの岩場を巻く「巻道コース」に分かれます
私達は直登にしました^^
足の短い私は最初の方にフンガ!ッとよじ登らないといけない岩が一箇所ありましたが
後は全て滑らない岩質?だったので、楽しい道でした^^
初日はよくガスが上がってましたね
ガスったり晴れたりと緩やかにお天気が動いていました
振り返ってまめさん↓ おお・・・天空のヒトやん!
この後またホイサッサと歩き、振り返ってまめさん↓
(黒いの虫ちゃうの〜、まめさんですのーん)
へ〜、ほ〜、と初めての道を楽しみながら歩いていたら
ひょっこりと山頂に出まして、
あ〜!ここから出るのね〜♪と。
山頂の程よい岩陰でまたムシャムシャしてましたら
まめさんもひょっこり来たので一緒にムシャムシャ・・・
してからの、山頂撮影(ムシャムシャ優先)
いえええい♪(て、いかにもたった今着いた風を装う)
山頂のこの祠にぶら下がってる草履、
数が随分減ってました
そして今までは晴れの甲斐駒ヶ岳ばかりでしたが
この日は曇り空でした(→の割には遠望できたのでラッキー)
北沢からの甲斐駒ヶ岳も初めてですが
今回はもう一つ、初めての場所を経験。
「摩利支天」に行ってみました。
なんで今まで行かなかったのかというと・・・
単に気付いていませんでした(笑)
今回この北沢峠から上るルートを検索してましたら
こちらに立ち寄っている方がいて、
おお♪こんなに近くなのにこんな所あったんか!
知らんかった!となりまして、是非行ってみたかったのです
正面に見える手前のモッコリ(言い方・・・)
が摩利支天。
その後ろに富士山、鳳凰三山、北岳と全見え!イエーイ
摩利支天行く前にまず駒神社へ立ち寄りました
お参りした後、ここでまた風を避けてちょっとモグモグ。
風が出るとさすがに少し寒かったですね
ではいざ!
にしてもいい眺め。
途中こんな断崖絶壁の場所がありまして
その間からまめさんが何やら遠くの写真を撮ってます↓
撮ってたのはコレでした^^↓
あ!
あれは黒戸尾根の途中にある二本の剣!
おおお〜♪
そーかそーか、あっちは黒戸尾根なんだ〜♪
と言いながら少し進むと、
ヒョイ、とこの摩利支天の裏側からこちらに出ます↓
摩利支天。
摩利支天はこちらの他に御嶽山と乗鞍岳にあるそうですね
この場所にヒョイ、と向こう側から降り立った時
なんというかまるで空気感が違いました
風は治り、とても静かで、足元には花があり
言葉では表現し難いのですが
明らかに空気感が違っていて。
平和で楽園のような感覚を覚えました
まめさんと「全然違うね、ここ」「いいね」
「うんいいね」と繰り返し言い合いました。
とても気持ちのいい場所でいわゆる男性的な甲斐駒のイメージとは違い
女性的でふんわりと癒される、とても心地のいい場所でした
風がピタリと止まって、なんとも心安らぐ空間でした
明日のぼる仙丈ヶ岳
ずっとゆっくりしていたくなるほど心地の良い場所でしたが
次に登ってこられた方が来たので私達は戻ります^^
すごいなあ
この白砂と花崗岩もキレイ
そういえば私達は行ったことがないけれど
近くの日向山というのもこんな白砂のビーチみたいな山だよねと
話しながら歩いていました
帰りは巻道を通って元の道に戻り
振り返ると、行きには見えなかったこの甲斐駒ヶ岳の姿^^↓
直登コースがよく見えます
駒津峰まで戻り
行きとは違う道の双児山経由で北沢峠に下山します
良い眺め♪
振り返ってまめさん撮ろうとしたら
まめさんの上に広がる空がキレイだった^^↓
そして双児山
そこからの下りはずっと樹林帯
で、北沢峠に着きました〜♪
後の建物は「こもれび山荘」。
この山荘前にクリンソウの群生地があり
ものすごーくキレイでしたよ!
もう終わってしまってるかと思っていたので
嬉しかったー!
通るたびに「キレイね〜!」「かわいいねえ〜!」と2人で身をよじってました←
そして朝建てておいた我が家に戻ると、朝方よりもテントの数が増えていました
下山したら良いお天気!
降りたらまずは下山後のお楽しみ!
ビールだわよね〜
今回はバスから降りてテン場がすぐなので
もちろんお家からビール持ってきましたーん♪
沢で冷やせるから常温で持ってきてもキンキン!
→実際は沢に降りるのが急な場所だったのでサボって水場で冷やしたけど
2分ほどでキンキン!
カーンパーイ!
今回はユラユラの補助席に座って
とっとと下車できたおかげで
とっとと良い場所のテン場を確保できました!
私的にはこのテン場の中の一等地だったんではなかったろーか
と思っています^^
沢沿いのベンチ付き(ベンチの向こう側の下に沢)。
このベンチがあるかないかでブルジョワ感が全く違う!
沢沿いなので夜眠る時も沢の音で近隣の話声やイビキなどが聞こえず、
考えようによっては沢沿いの高級旅館なみ。
地面は真っ平で最高。
このテン場はこの場所でなくてもなんと全ての場所がほぼ平ら!
おまけに小屋も近く(=トイレも近い)、
水場もテン場の中に設けられてるし、遠い沢まで汲みに行かなくてもいい。
そしてここをベースに重い荷物も持たずに、
一度に二座も立派な百名山に登れちゃうという
なんとも最高がすぎるテン場なのでした
今まで経験した中でもかなりブルジョワな、条件のよいテン場でした^^
ゆえに、ノンストレス!どころか、快適過ぎた!最高〜♪
と調子に乗ってワインもいっちゃうわよ
テン場に引かれている水場↓
キンキンに冷えていて美味しかった♪
そんなブルジョワなテン場で食べるのは
ブルジョワなステーキ・・・ではなく、
インスタントカレー 😂
ここはバスから降りてすぐのテン場ゆえに重さに糸目をつけずに
肉を焼いたりだの、凝った料理を作ったりだのと、
楽しむこともできるのですが・・・
我々はいつもどーり、安定のレトルトですわ
は は は (何か?)
しかも
皿にさえもらず、映えなしの
アルファ米の袋にぶち込んで食べる・・・という
全くブルジョワとはかけ離れた食生活なのでした(米も炊かず)
いーのいーの
快適楽しい美味しいが何よりの、
満足感だもの(まじで美味しかった!)
夜は沢の音を聞きながら
翌日の仙丈ヶ岳を楽しみにしながら
眠りにつきました
つづく
ふ