②のつづきです
蓬ヒュッテであえて(笑)、テント泊を選び
朝を迎えます
前日の夜は
結局9時前までテントの中で2次会をして
まだ少し残る風に揺れる、笹の音を耳に
眠りにつきました
だけど
12時前に一旦目を覚ました時には
あまりに無風で逆にびっくりしたくらいの静けさでした
テント泊でこんなにも無風だったのは初めてです
そこで
前回八幡平でみた星空をふと思い出し、
テントの小さな空気孔のところから空を覗いてみました
すると
そこには一面に輝く星空が・・・
眼鏡を取り出してもう一度見てみたら
更にすごくて ひとり、
あわわわ ・・・ とコーフンする
思わず結露に濡れたテントの入り口を開け
大きな空を見てみました
そこには
あの八幡平の空のような天の川が一面に広がり
スースーと寝ている旦那ちゃんに思わず声をかけ
『ねえねえ、すごいよ、星。』
『うーん・・・・・・』
この時は鬼軍曹のせいで深い眠りについている旦那ちゃんを起こす程
鬼にはなれませんでした
あ〜、一緒に見たかったなあ〜・・・
とひとり暫く、うっとりと空を眺めていました
それから暫くテントを開けたり閉めたり、
落ち着かない時間を過ごし(笑)
やがてまた浅い眠りにつきながらの
朝でした
今日も
いいお天気になりそうです
前日、避難小屋に宿泊されていた方達が
ひとり、またひとりとテン場の前を過ぎて
『おはようございまーす!』と気持ちのよい挨拶をされて
出発していきます
そうそう、蓬ヒュッテの写真を撮っておこうと
小屋に走ります
こちらの水場は土樽方面に約10分位の所にあるそうです
避難小屋の中はこんな感じです↓
そしてトイレは
なかなかのものですよ(笑)
色んな山に泊まっていると
まあこれも仕方ないかと腹をくくれる部分もありますが
慣れていないと相当、ビビるトイレですね(笑)
ちなみに私も旦那ちゃんもこの日はその気にならず(笑)、
こちらを利用しませんでした
さあ そろそろ出発します
皆さんより、ゆっくりめの出発です
まずは
『武能岳』をめざします
朝、足を一歩踏み出す前から
この眺めです
一歩を踏み出す前から立ち止まってしまいます(笑)
朝の新しい、ピカピカの光に照らされながら登り
ふと振り返ったら
また
この眺めです
もう
すごい・・・
としか、コトバがでませんでした
この
光景をみても
人は。
人や国同士で
争う気持ちになるのかな
ふと
そんなこと思いました
山の中では
秋色の花が 増えました
今も
あの山の中では新しい秋の花が
この瞬間にも
ぱちん と、弾け咲いているのかもしれない
そして
振り返ったこの素晴らしい光景のなかに
人生を共に歩んでくれている人がいる
今
こうして生きていることに
このうえなく感謝する、瞬間です
『武能岳』にとうちゃこです
たまに
この縦走の中で何ヵ所か
こうした崩れた箇所があります
写真では『?』な感じですが
通過する時は
まあまあ緊張します
武能だけで少し休憩し
眺めを堪能して先に進みます
大きいです。素晴らしいです。
この馬蹄形を
前回の雨の中、進み続けなくて、
本当によかったです。
こんなにも
素晴らしいのだから。
この馬蹄形縦走の中で
どこが一番キツかったかといえば、
私達は
武能岳→茂倉岳 への登りでした
おおきな
おおきな
山でした
そして
前回お世話になった
心も体も助けられた、
あの
『茂倉岳避難小屋』が見えてきました
忘れられない、大事な小屋です
あの時の
いろんな想いを思い出しながら
登り続け
ようやく
『茂倉岳』にとうちゃこしました
前回は(逆コースですが)ここで、道間違いをして
茂倉岳避難小屋で一夜をあかして
撤退したのでした
再訪したこの日の空は
あの時とは全く違う空でした
そして
全く見えなかった山たちが
くっきりと堂々と、横たわっています
一ノ倉岳と谷川岳です
谷川岳は肩の小屋もみえました
↑茂倉から降りてくる旦那ちゃん。
一ノ倉岳。
あそこから降りてきました。
そして
『ノゾキ』
お色気スポットではありませんよ、そこの旦那。ヒヒヒヒ
奥の院鳥居。
前回と今回の、お礼を心から、お伝えしました
行く先にはオキノ耳とトマノ耳がはっきりと。
そして
進行方向左側をふとみると
歩き続けて来た馬蹄形の稜線が一望です
東電送電線監視所までみえました
この馬蹄形は
やっぱり、お天気のよい日に限ります
こんなに歩きがいがあって
こんなにステキなのだから、
やっぱり、歩いて来たこの馬蹄形を
ぱっかーんと、眺めてみたいものデス
来てよかったね
昨日からの
もう何度目かのコトバを口にする
正面に、度迫力の谷川岳壁面。
すぐにオキノ耳なのに
なかなか進めず
何度も立ち止まって眺めてしまう
そして
ついに、オキノ耳。
ここから、ある意味別世界。
人がすごく多いです。
向こうにトマの耳。
そして
ちょっと疲れちゃった。トマノ耳。
ここからの眺めももちろんステキなのだけれど、
今までの行程に比べて人がたくさんで
風景が素直に心に入ってきませんでした
そそくさと下山開始。
天神尾根を下ります。
階段・・・やだぁ・・・
肩の小屋まで降って、
ちょっと休憩しよう、と小屋に入る。
バッチを買って、コーラを買おうとしたら
旦那ちゃんがボソッ・・・・と
『¥100しか違わない・・・』と見つめるので
こっちにしました
この後も足場の悪い天神尾根に
うんざりしながらコツコツ降りて
前回雨の中降りた、『田尻尾根』を通過・・・。
気温は高いけれど 秋の装いを始めてる山。
そして
ロープウェイ駅とうちゃこ!
前回は動いてなかったので
仕方なく歩いて下山したけど、
今回は
この文明の力を使えることがうれし〜
ビューンと降り、
あっという間に下山です
馬蹄形縦走、
終わりました
本当に本当に、素晴らしかったです
今回は1泊2日だったとは思えない程の
山の大きさ、充実感でした。
今回は1泊2日でしたが
たとえば
2泊3日でゆっくり、この大きな山塊を愉しむのも
いいかもなあ〜・・・なんてことも思いました
山を続けていると人それぞれ
色々とあると思うのですが
私にとっては前回の馬蹄形撤退の経験が
一種の転機となりました。
その場所に
このような
最高の条件でもどってこれて
本当に良かったと思います
諦めたり
いいわけを考えたり
避けるのではなく
素直になってもう一度そこに立てば
思いのほか相手が
両手広げて待っていてくれていたりします
あの時
ごめんねとワタシ、
言ったかしら。
ありがとうとワタシ、
言ったかしら。
今回も長々と読んで頂きありがとうございます!
今年は台風が連続してきたり不安定ですね。
今日からまた晴れのお山を求めて彷徨ってきます。
今年はことごとく、台風や天候で計画していたお山に行けてません。
だけど、そのおかげで色々と未知の世界へ訪れるチャンスを、
頂いてるような気がします
バタバタとアップしたブログで雑な記事になっていることを
お許し下さ〜い