①のつづきです
すっかりガスで真っ白になった谷川岳山頂
トマの耳オキの耳を通過して先に進みます
振り返ると
まっちろ・・・・・
ここから先は歩いたことがありません
まず『一ノ倉岳』に向かいます
右側は断崖絶壁、切れ落ちてる模様・・・・
先に、「富士浅間神社」の「奥の院」の鳥居がみえてきました
信仰の山なのですね
ユキワリソウ?
鳥居をくぐってすぐに奥の院の小さな祠がありましたので
安全登山を祈ります
ここから先はどんどん、
例のツルツルの蛇紋岩が現れて・・・・
滑ります・・・・
滑るので、とても神経を使います
キューって集中していると・・・
ノ・・・・・・
ノゾキ~~~~~~~~~笑笑笑
なぜかうけるワタシ・・・・
実は頭の中が男性脳で 『ノ ゾ キ 』 となっていました
実際はここから、
断崖絶壁な光景や一の倉沢を眼下に見下ろせるスポットらしいです
決して お色気スポットではありません( ̄▽+ ̄*)
今回は
なんも見えねぇ・・・・・
ここから先は晴れていれば、稜線の景色が素晴らしいのですが
今回は生憎の空模様でガスガス
そんな中でも一瞬風でガスが煽られる時は
思わず立ち止まって『おおお~~~~~』と唸ります
ああ きっとまた、晴れの時に来ようと想いを募らせる瞬間です
途中、小腹がすいたので
ザックを降ろしてパンを食べていたら
ついに
雨が降り始めました
上下レインを着てザックカバーをつける。
テン泊のマットもザックカバーに収まるように付け替えたりと
ごちゃごちゃと時間かかってしまいました
更に
雨に濡れた蛇紋岩・・・・・
下るんですが、
これ、かなりコワイです・・・・
しつこいですが、ただでさえツルツル・・・・
こちらの鎖場は、
脚を引っかけるところがいつもの様にうまい具合になくて、
ちょっと緊張しました
癒されるぅ~ ありがとぅ~~
晴れろぅ~~~~~~~
時々チラリズムする山肌を
立ち止まってはカメラにおさめる
ここはきっと、素晴らしいんだろうね
人生楽しむには まず、
想像力
なのでゴザイマス
『一の倉避難小屋』にとうちゃこ
蒲鉾みたいな小さな小屋。
中に入れるのは1~2人程度、がんばって3人といったところです。
一応、『一の倉岳』の標識(石のやつ)とパチリ。
ここから『茂倉岳』まで約20分位です
ああ。晴れていれば・・・・・。想像力 想像力・・・・。
そして
『茂倉岳』とうちゃこ・・・・
ここが今回の運命の
分かれ道・・・・
雨がザーザー降りになってきていました
この次の目的地の『武能岳』に進むには
この写真の右、に折れないといけません
私達は、まっすぐ、進んでしまいました
まっすぐは
『茂倉新道』で、土樽駅の方への登山道です
オ~イ! 行っちゃあいけんよ~! そっち~!
茂倉岳避難小屋。
中を覗いてみました(←避難小屋が出てきた時点でも道間違いに気付かないアホ)
きれぃ~!と感動していたおバカ夫婦
まさか今晩ここにお世話になるとは露知らず・・・・・
そっちは行ったらいけんよ~・・・・・・オーイ・・・
シャクナゲ、たくさん咲いてる所がありました
崩れている場所も・・・
そして、
樹林帯の中に・・・。
木の根っこがたくさんあって歩きにくい上に
出ている石は蛇紋岩でツルツル滑る、
こんなお天気には本当に歩きにくい道です。
途中で道が下り続けるので『おかしくない?』
稜線上を行くはずだよ?
笹原の中を行くはずだよ?
と何度か、前日にチラリと確認していた地図の記憶を言ったりしてみたのですが
雨のため、地図をしまいこんでしまって(←コレがバカ!でした)
しかもおかしいと思っているのにそれをちゃんと出して確認するという
基本の手前くらい基本のことを
怠っていた自分。
旦那ちゃんがスマホのGPSで見てくれていて
それが間違うはずがないと思っていたのです
実際、GPSなので、間違うわけもなく、コレは正しかったのです
ななななんと
小さいスマホだったので(というのは言い訳ですが)
見ている場所を間違っていたという、凡ミスでしたぁ。
しっかりと、私達は『間違いなく』、
茂倉新道の上を歩いていました・・・
ふつうの頭で考えたら
おかしすぎる状況なのに
どうして立ち止まらなかったんでしょう
だけど やっぱりおかしいと
もう一度聞いてみました
ザーザー降りの雨の中 旦那ちゃんがGPSをじ~~っとみて
ついに 衝撃のひと言が・・・・・・
ちがう・・・・・
・・・・
真剣に、膝から崩れ落ちそうになりました
実は
すでに『関越自動車道』の高速の音が聞こえてきたところまで
きていたんです
この音を聞いて・・・・もう、おかしすぎですね
自分達がどうしてこの時こんなにアホだったのか(今でもかな)
ちょっと他人事みたいな言い方でおかしいのですが
理解できないくらいです
そして
ここから、おかしくなった頭をさらに上回る選択を
『私が』、
します
(安全だったから言えることですが、後悔はしていませんが・・)
ここからは距離的にも時間的にも土樽駅まで降りて、
上越線で土合まで引き返したほうが無難です。
今回はここまで、
とするのがたぶん・・・
常人のすることではないかと・・・
私は
『明日は今の時点の予報では、天気が快復するよね・・・』と
また、茂倉岳(避難小屋)まで戻ることを決めました
実は、今回は馬蹄形縦走プラス、大源太山も行けたら行こうと
予定していました
でもその大源太山行きをやめて、
純粋に馬蹄形縦走だけにすれば
翌日、茂倉岳からスタートしてもなんとか歩ける距離だったのです
その為に
登り返すのです
激降りしたツルツルの根っこウジャウジャ道を・・・・
因みにこちら、
茂倉岳から土樽近くのPまででコースタイムが
降り 2時間35分
登り 4時間10分
この時間差で
急加減が・・・お分かりかと・・・。
この翌日は夏至。
一年で一番、日が長いときでした。
唯一のラッキーです
この写真の5コ先の山まで、歩きます
途中、登山靴の中まで水がぐちょぐちょになり
歩く度にぐっちょん ぐっちょん といっていました
体は汗で冷えてきたので首のタオルや手袋を変えたり
喉を通らない菓子パンを無理矢理流し込んだりしました
そして、
19時40分を境にとうとう日が暮れて、
頭につけていたヘッデンを灯しました
これまた用意していたクマ鈴をシャンシャン鳴らし、
黙々と登り詰めます
一定の速度でシャンシャンとなるその鈴の音と
だんだん暗くなってくる闇夜が交差し
そこに疲労が重なりだして
歩きながら
だんだん眠気が襲ってきます
あとで知ったことですが
この日は
ストロベリームーン といわれている
満月の夜だったそうです
ストロベリームーンは
『幸運のシンボル』
といわれているそうです・・・・・・・・・
私達のシアワセは
このときどこに、
あったのでしょう・・・・
つづく