最終日の朝です
前日の晩は
今までと違って標高もぐっと下がった上に
小屋の中だったので、温かい夜を過ごせました
3時半頃起床して
4時過ぎに朝ご飯を食べ(トムヤムスープ雑炊+コーシー)、
みんなで順番であのトイレにお世話になり
少し明るくなって来た5時半に出発しました
昨日の夜、
今回でこの栂海新道へくるのは3回目だという男性から、
(↑詳しくは割愛ですが、この男性、すごいツワモノの方でした!)
今日の道はずっと樹林帯だよ。
足元は少し ぬめり があるので気をつけた方がいいと言われていました
時々、ロープの箇所もあり。と。
それを頭にいれて、しゅっぱあ~つ
途中で山の向こうに陽が昇りはじめましたが
やはりこの日の朝陽もぼんやりとしていました
最初は急で降りにくい(足場の悪い)道でした
足場が悪いのにその男性は
あっという間に小動物が移動するみたいに(笑)、
ちゃちゃちゃ~~~
と行っちゃいました・・・・
下って登って
黄連山 とうちゃこ。通過。
黄連の水場が少ししたら出てきますが、枯れることもあるらしいです
私達は前日に北又ノ水場で汲んだ分で間に合うので通過
菊石山 とうちゃこ
この最終日ですが、
イメージとして単純に考えたら、
どんどんひたすらに高度を下げながら
日本海の海抜ゼロに到達するのかな
と考えそうですが(←そんな単純な考え私だけかな)、
まあ~!これがこれが
この最終日ほど
登ったり下ったりをデコボコ、デコボコ
と繰り返した印象の日はありませんでした
『ほんとに海抜ゼロに行き着くの~?』という程の
急登とかあったり。急な下りももちろんたくさん。
その急な下りの途中で全部で3回、私は尻餅つきました
男性がおっしゃっていたように
少し地面が湿気ているののもあり、
気の根っこに足を思わず置いてしまい、ツルッ!といったり、
同じように石の上においてズルッといったり・・・・。
そして4回目は
なんと
内村航平もビックリの(笑)2回転半!をやらかしました ( ̄▽+ ̄*)
急な下りでふと足がすべり、
そのまま前にバランスを崩して、ぶっとびまして、・・・回転。ア~レ~ (ノ´▽`)ノ
その際に大きなザックが背中から自分を押してきて
顔を地面にうちつけ、
そのままズルズルズル~と斜面を滑ったので
数日間、顔には『あっち系』の人みたいに
ミミズ腫れのように
数カ所、線がついたままでした~
旦那ちゃんが起き上がった私の顔をみて
『ひゃ!』と言って驚いてました
2回転半しながらも頭の中は冷静で
両脇の道が切れ落ちていなかったか、とか
無事に下山できるようにこけなきゃ、とか
スローモーションで考えながら落ちていました
そして
すっく と立ち上がり
旦那ちゃんが『だ だ だいじょうぶ・・・・?』と言って心配したけど
『うん、だいじょぶよ』
と足が普通に動くことを認識したワタシは
そのまま何事もなかったように とっとと下山を続けます
その形跡が
こんな感じ
顔の傷の写真もあったのですが
まあそれのアップは控えておくことにします
この一日はめったに視界がひらけることはないのですが。暫し立ち止まって堪能。
登る~
登る~! 海抜ゼロに行きたいけど・・・登る~~~~(笑)!!!
そしてえ
下駒ヶ岳、とうちゃこー
白鳥山の水場を通過・・・・・
ばーーーんと、白鳥小屋とうちゃーこ 奥に日本海が見えたーーー!!!!
こちらも無人の小屋です
中は
こんな感じでとてもきれいでした!
そして
こーなるとどーしても気になるのが
やっぱり トイレ・・・・・ですよね
裏にありました
それなりい~~~~~(笑)!
でもドアがあって個室~~~~
これは上等~~~~~
ともはや、基準がそうなってきます
中を開けると
やっぱりシースルー(笑)
トイレチェックのあとは
白鳥小屋の上にある展望台まで登ってみました
気持ちええ~どお~~~~~~~ でもちと 怖い・・・・(高い)
なにげに
このハシゴ、垂直で怖いんです・・・・(^_^;)
槍ヶ岳の最後のハシゴより私はこっちの方が怖かったです
白鳥小屋でたっぷり遊んで休んで、出発です
どんどん下ります
ようやく『坂田峠』です
時々
登山道としてあるいている道が
とんでもなく昔から利用されている道だったとわかったりすると
すごく感慨深い思いになります
今歩いている道の上を
昔々の人達が歩いていて
今私達が変わらず重ねて歩くこと
登山道はいろんな思いのルートでもあるんだなあ
ここから『尻高山』までの緩やかな登りは気持ちよく
時折、こうして木々の合間からキレイな日本海が見えて感動しました
高度があきらかに低い感じを体で感じます
もうすぐだねっ!と張り切る・・・の図(笑)。
ああ もうすぐ終わるんだなあ~・・・と思うとちょっとサミシイ・・・・
鉄塔通過・・・・
ずっと
横に見えていた日本海が
初日からのことが グルグル思い出されて来て なんだか グッときました
『下山道』という言葉でこの旅の終わりを感じ、さみしい~・・・・・・
そして
栂海新道登山口に と~~ちゃ~~~こ
もちろん
旦那ちゃんとハイタッチ
道路を渡って、目の前に『ホテル親不知』があります
このホテルの脇からいよいよ
『海抜ゼロ』ポイントへ(80m下りまーす)
海だね・・・・うん、海だねえ~~・・・・と実際はしみじみな感じ
色んなこと思い出しながらの海でした
海でストックや靴を洗おうかと思っていたのですが
穏やかに見えたこの海も波打ち際はやっぱり海らしく(笑)ザ~~とくるので
洗えませんでした(^▽^;)
なので降りて来た階段横の、滝のふもとの水でパシャパシャとしました
暫く海を眺めてたっぷり深呼吸し
体の中で山と海の粒子をミックス
そしてホテル親不知までもどり、お風呂をお借りすることにしました
女湯はコレ 日本海一望です!
お風呂代はひとり¥750です
さっぱりして風呂前にあった自動販売機でビールを飲み
外に出て少し散策・・・・
ウエスティンさんの像がありました
1894年、ウエスティンは白馬岳登山のとき、親不知の断崖を訪れて
『ここが日本アルプスの起点である』と記述したそうです
糸井川の駅までは普通は電車やタクシーで行きますが
ありがたいことに、旦那ちゃんの知り合いがこの近くにいて
車で ホテル→糸井川の駅 まで送って頂けることに!
ありがたや~
そして駅前の居酒屋がオープンする5時まで待って乾杯
〆に糸井川名物の『ブラック麺』を食べました~
帰りは贅沢に北陸新幹線を利用します
新しくてキレイで、快適~
自分達土産に
いつものバッジを買いました(栂海新道、というバッジを出せばいいのになあ~)
今回の栂海新道は、後立縦走をした時に
ずっとずっとこのまま歩いていたいなあ~
この先(白馬岳より先)もずっと、山は続いているのになあ~・・・・と
とってもさみしく、後ろ髪ひかれながら下山したときからの念願でした
『その先に行ってみたい』
『その先の光景を みてみたい』
山を歩いているとき
山を越えるとき
この想いがいつも
私の中に芽生えてやみません
それは
山なのではあるけど、
地球を感じたいという想いです
これからも細々と
そんな地球を感じに
山に出かけたいなあ~と思います
長々としたブログにいつもお付き合い頂き、本当にありがとうございます!
おわり