満開を迎えた富山の桜。
屋形船が浮かぶ中、
春爛漫となった桜並木と
その美しさに酔いしれる人たち。
そこはかとなく甘い香りが漂う。
桜の花びらを盃に浮かべて、
つかの間の甘い春の余韻に自らも浸る。
暗闇の中に浮かび上がる夜桜の
艶やかな輝きが胸に差し迫ってくるのは
明日には散りゆく儚い命ゆえなのか。
そして、この幻のように美しい花には
日本酒が似合う。
明日どんな日を迎えるとしても、
一日一日を潔く駆け抜けたいと思う。
この桜のように散り行く定めは
花も人も同じ。
美しい国に美しい酒。
酒は日本酒。
羽根屋 純吟煌火。
桜のように美しい余韻が淡く広がり、
そしてせめて今だけはと、儚い夢に酔う。