毎度お世話になります。
岡山の油売りです。
日に日に寒くなって来ますね!
歳をとればとるほど寒さが身に染みます⤵︎
今回はミストコレクターについてです。
切削油に間違いなく関わってきますので。
最近高回転や高圧仕様の機械が増えて来て、ミストコレクター(ミスト回収装置)が付いている機械が増えてます。
もちろん機械外へ切削油などで発生するミストの飛散防止には重要なアイテムです。
使用方法によっては良い面も悪い面も出て来ます。私の顧客でのミストコレクターでのあれこれを。

①吸い込み風量が大きい場合
吸い込み風量が大きいと沢山ミストを吸い取って良いと思うでしょ!でも機械室内は気圧が下がります。よって気圧が下がると水溶性切削油の場合は水の蒸発が多くなり、タンク内の切削油の減りが早くなります。
よって水の補給が頻繁になり補給に対する人的コストが増えます。
また希釈水に含まれる塩化物やミネラル成分などが蓄積されやすくなり、水溶性切削油の寿命が短くなります。
どんどん切削油が減ってくれて、切削油の寿命が短くなり早期の交換にて、切削油をたくさん買ってもらえるから油売りはウヒョウヒョになります。もちろん油売りをウヒョウヒョさせてはいけません!よって機械内容量に適した必要最低限のミストコレクターの選定が重要になります。容量が大きいとミストコレクターの金額も上がりますし、電気代もバカになりませんしね。

②精密加工では冷えすぎて精度に影響
寸法公差数ミクロの加工のをされているユーザーや、精密5軸加工機をされているユーザーではミストコレクターの影響にて機械が冷えすぎて加工精度に影響を及ぼすケースがあります。
特に水溶性切削油の場合は気化熱の影響で冷却効果が有り、前記で述べた様に気圧が下がりますので蒸発が促進され余計冷却されます。また機内が陰圧になると機内の温度が低下しこれまた温度低下の一因になります。
よって機械全体が冷えて精度不良を起こすというわけです。
精密金型製造の顧客はこういう部分を考慮してあえてミストコレクターを付けないや、加工時にはミストコレクターを止めるなどの対策をされている事も。
また5軸加工機の精度が出ない原因が、ミストコレクターが問題だったとの話も聞いています。

他にも不水溶性切削油では発火によりミストコレクターが火災を広めたなど、めちゃめちゃ恐い話も聞いた事も、そういう場合は吸入口に防火ダンパー設置など、適正に使用するあれこれを顧客から教えていただいております。
しかし職場環境を改善する便利なアイテムですので正しく使用すれば問題ありません。
参考まで。

<グループ>
高松製作所
ケイアイサプライ
松葉化粧合板
MKサポート

問い合わせは下記メールにて
fumifumi30pa@gmail.com



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