隅田川 | *sakura日和*

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歌舞伎好き 観劇や読んだ本などの感想・仕事のこと・作ったもの・日々のこと…など、ぼちぼち書いてます。


ずっと書きそびれていた
「三月大歌舞伎」第三部(Aプロ)








「隅田川」
隅田川を観るにあたって
以前手にしたお能のチラシから抜粋

『*能「班女」の話
美濃の国野上の宿の遊女花子は
都の貴公子吉田の少将と恋人同士。
しかし少将は東へ下る旅の身の上で
少将は花子と自分の扇を交換すると
東国へと旅立ちます。
花子はそれ以来
他のお客の宴席に出ず
少将の扇を眺めるばかりなので
腹を立てた宿の長に追い出され
花子は野上をさまよい出て行きます。

一方少将は野上に戻ってくるが
すでに花子の姿はなく
仕方なく都へ帰り
糺の森(下鴨神社)へお参りします。
そこへ女物狂がやってきたので
少将のお供が何か芸をするように声を掛けると
舞い始める女物狂。

少将は女の持っている扇に目をとめ
言葉を交わし捜していた花子とわかり
二人はめでたく再会。


結末はめでたしめでたし・・・だけど
実は少将には正妻がいて
少将は花子にこっそり会いに行き
正妻に浮気がばれてしまうという
後日談を描いたのが狂言「花子」で
この「花子」を元に
歌舞伎舞踊「身替座禅」が作られたそう。


能「隅田川」は
我が子梅若丸と生き別れになった母が
隅田川の辺で
一年前に死んだ子の亡霊に会うという話で
実は子の父親は吉田少将と
能の中で明かされます。

この「隅田川」を「班女」の後日談とする説があり
歌舞伎の隅田川物
「隅田川続俤」「桜姫東文章」などにも影響を与えている。』


これを読んだ時から
身替座禅から続く隅田川を観たかった😌

玉三郎さんの班女の前が美しいからこそ
生き別れた子を思うせつなさや
物悲しさが際立ち

重く暗い悲劇的な話だけど

舟長の鴈治郎さんの
情の深さに救われる思いがしました



そう言えば
この演目の配信あったかな⁉
改めてじっくり観なおしたら
また違うように感じるのかもしれません


時間が経って書いたわりには
ざっくり過ぎる感想😓

最後まで読んで頂き
ありがとうございます🙇



sakura桜