本当にありがとうございました | 村主章枝オフィシャルブログ「すぐりふみえの ぐりぐり日記」Powered by Ameba

本当にありがとうございました

わたくし村主章枝、今年34歳になりますが、

フィギュアスケートの競技者としての現役生活を引退することを

決意し、先ほど日本スケート連盟に、

その旨ご報告に行ってまいりました。

「えっ!まだやってたの !? と驚かれる方も多いかとは思いますが、2002年の「ソルトレイクシティ」、2006年の「トリノ」と、


2回のオリンピックに出場させて頂き、

どうしてももう一度あのオリンピックのリンクに立ちたい一心で、


2010年の「バンクーバー」、そして今年の「ソチ」と、

毎回一番小さな予選大会から、しつこくチャレンジを

続けてまいりました。

初出場のソルトレイクシティーオリンピックで、経験した、

聖地のような舞台。

そこの地でもう一度滑りたいと練習をし、

何とかトリノオリンピックの出場権を得ました。

そして、当時持っている力全てを出し切りましたが、

あと、一歩足りずメダルを獲得することができなかった。

自分に何かが足りなかったということを感じました。

オリンピックの魅力という魔法にかけられ、

足りない何かを探すためには、オリンピックの舞台でなければ

ならないと、ずっと思っていました。

ですから、オリンピック出場にずっと拘り、続けてきました。

今シーズンも、私と年齢が一回り以上違う10代の選手中心の

「東京選手権」からスタートし、先日行われた「東日本選手権」

に進んだのですが、結果8位となり、残念ながら「全日本選手権」

への出場権を得ることができませんでした。

オリンピックに拘りずっと続けてきたので、現在の結果を見たとき、

今後どのようにするかを、考える必要がありました。

競技者として今回の結果を真摯に受け止め、

かつ、次期オリンピックを37歳で迎えることなどを考えると、

さすがに競技者としてはこのあたりが潮時かなと思い、

引退を決意した次第です。

6歳でスケートを始め、小学6年生で「全日本ジュニア選手権」に

出場以来、28年の長きに渡って競技者として

フィギュアスケートを続けて来られたのは、

良い時も、悪い時も、ケガをした時も、落ち込んだ時も、

いつも熱心に応援してくださるファンの皆さんがいたからこそです。


皆さんの温かい言葉に、何度助けていただいたか、

背中を押していただいたか分かりません。

本当にありがとうございました。

また社員として採用していただき、全社一丸となって

バックアップして頂いている株式会社フェニックスの皆様、


Kappaスケート部の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

そして一般サラリーマン家庭ながら、質素倹約で、

お金のかかるフィギュアスケートを

今まで続けさせてくれた両親には本当に感謝しています。

ありがとうございました。

今後は、私が10代の頃から長年に渡り、

振り付けを担当していただいていた、コリオグラファーの第一人者、ローリー・ニコル氏に師事し、

日本人としてはまだ数の少ないコリオグラファーとしての技術を磨き、後進の指導に貢献できればと考えております。

スケート競技の中では、ジャンプやスピンという技が

高得点ではありますが、表現力も重要な要素のひとつです。


15歳で、初めて今の恩師、ローリー・ニコルに出会い、

スケートの面白さ、深さを教えていただきました。

今後、スケーターをバックアップしていくために

何ができるかと考えたとき、ローリー・ニコルから受け継いだ

スケートの伝統や魅力を伝えることだと思い、

コリオグラファーを目指すという道を選びました。

これからは、作品を演じる側から作り出す側へ移りますが、

必ずやファンの皆さんに喜んでもらえる、

スタンディングオベーションで大きな拍手を

いただけるような作品を作り上げます。

これまで皆さんから頂いてきたパワーを、

今度は作品を通して私の方からお返しできるようになりたいと

思っています。

そして、夢にまで見たオリンピックのリンクに、

ゆくゆくは私が振り付けを担当する選手を立たせることを

目標として、新たなスタートを切りたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

そして長い間、どうもありがとうございました。


夜もプリン(笑)