久々のブログ更新です。
今年の大きな目標の2番目、日本禁煙学会認定の指導医の資格を取るためにこれまで受験勉強をしていました
。
もともと禁煙外来をニコチンパッチが保険適用になった最初の年に、診療所で行っていましたが、きちんと禁煙学という学問体系で勉強したことがなく、この試験をきっかけに勉強しようと思い、今年4月から少しずつがんばってきました。
禁煙外来を受けられる病院、診療所は全国で約12000件近くに増え、ほとんど全国どこでも禁煙治療を受けることができます。
これに対して、資格としては禁煙外来の経験医師と専任の看護師がいること、病院が敷地内禁煙であることが条件であり、禁煙外来を行う医師に対してはとくに資格は必要ありません。
そのためか多かれ少なかれ、十分なフォローがなされないまま禁煙外来が行われている現状があるようです。
禁煙に関しては、大きく日本禁煙学会、日本禁煙科学会の2つの学会があり、それぞれ独自の認定の禁煙指導者育成に取り組んでいます。
では、私が受験した日本禁煙学会の認定指導者受験までの流れを紹介します(詳細は日本禁煙学会のホームページを参照してください)
まず、受験資格に、禁煙治療3年以上の経験が必要。
また症例レポート3例あるいは禁煙教育や講演を行った証明書(パンフレットや報告書など)を受験申請時に
提出します。
受験票が送られてきていざ試験。
試験問題は非公表であるため、問題内容は公表できないが(試験問題も持ち出し不可)、指定テキスト(日本禁煙学会編「禁煙学」第2版(南山堂))の中から出題され、試験形式は選択問題(医師国家試験と同じような形式でした)です。
試験問題は、今回は64問で60分。試験の前に、講習があり、その中からも何題か出題されます。
試験内容についてはテキストの巻末に9問程度例題があり、難易度はほぼ同じくらいのようです。
全国から医師はじめ、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職など約200名が受験に来ていました。
ホームページで合格発表が行われますが、毎回90人前後?くらいで合格率が約5割くらいでしょうか・・・。
合格者は圧倒的に医師が多いようです。わが大分県でも医師以外の合格者は今のところ看護師1名のみ
です。
うちの病院でも今後、コメディカルの方々の認定指導者育成に取り組んでいきたいと思います。
禁煙外来を受診しようと思っている方は、ぜひ禁煙学会の認定指導医、認定指導者がいる病院(これも禁煙学会ホームページで公表されています)で行った方がきちんとした治療を受けられますので参考にしてみてください。
それでは第3の目標に向けていざ出発